レースリポート
大村は海野ゆかりが2マーク逆転でヴィーナス初V 女子賞金ランク8位に浮上
2024.05.31
ボートレース大村(ナイター)のヴィーナスシリーズ(5月25日~30日開催)が30日に終了。栄冠を手にしたのは海野ゆかり(広島50歳)【写真3枚】だった。
優勝戦は大激戦となった。5号艇の堀之内紀代子(岡山)がチルト+1.5度で5コースから鋭い伸び足を見せ、1マークでツケマイ(同体まくり)を狙う展開に。速攻が決まったかと思われた。しかし1号艇の三浦永理(静岡)がインからこれを巧みに受け止めて旋回。バック直線では三浦が1艇身ほどリードを奪って先頭に立った。
ところが2マークで波乱が起きた。三浦のターンがやや外へ流れると、この隙を見逃さなかったのが2号艇の海野。バック3番手から、2マークのブイ際を鋭く回って逆転に成功した。
混戦を制した海野が昨年11月の戸田オールレディース以来となる約6カ月ぶりの優勝で通算64V。ヴィーナスシリーズは12回目の優出で意外にも初Vとなった。大村では5回目の優勝。三浦は惜しくも2節連続Vならず無念の2着。堀之内は見せ場をつくったが3着に終わり、3連単2-1-5は8640円の27番人気決着となった。
海野はこれで優勝賞金100万円を獲得し、今年の女子賞金ランキングで8位に浮上。今節開幕時点では11位だったが、3ランクアップすることになった。
海野は昨年、最後の最後までクイーンズクライマックス出場権争いに加わったが、女子賞金ランキング15位でベスト12入りならず。今年はその雪辱を果たすべく、ここまで12節走って6優出1Vと充実の走りを見せている。3年ぶり6回目のクイーンズクライマックス出場をめざす海野から今後もますます目が離せなくなりそうな気配。次節は6月7日からの三国ヴィーナスシリーズに出場する。
【2024年女子賞金ランキング】(5月30日現在)
1位 守屋 美穂※25,451,000円
2位 浜田 亜理沙 22,319,166円
3位 遠藤 エミ 19,480,000円
4位 三浦 永理 19,404,000円 (大村優勝戦2着)
5位 平山 智加 18,337,866円
6位 渡邉 優美 17,839,000円
7位 細川 裕子 17,232,999円
8位 海野 ゆかり 16,173,000円 (大村優勝戦1着)
9位 宇野 弥生 16,148,932円
10位 藤原 菜希 16,004,000円
11位 西橋 奈未 15,548,000円
12位 松尾 夏海 13,534,000円
13位 清埜 翔子 13,448,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 岩崎 芳美 13,070,500円
15位 香川 素子※12,729,000円 (大村優勝戦5着)
16位 寺田 千恵 12,663,732円
17位 長嶋 万記 12,655,000円
18位 落合 直子 12,520,333円
19位 平田 さやか 12,504,464円
20位 田口 節子 12,051,000円
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31位 土屋 南 10,212,333円 (大村優勝戦4着)
48位 堀之内紀代子 8,907,000円 (大村優勝戦3着)
141位 藤原 早菜 4,981,000円 (大村優勝戦6着)
(※守屋美穂、香川素子はG1・G2選出除外によりクイーンズクライマックスは除外)