レースリポート
守屋美穂、浜田亜理沙の女子レーサー2人が得点率上位の大活躍 多摩川SGオールスター
2024.05.23
ボートレース多摩川では22日に「SG第51回ボートレースオールスター」の予選2日目が行われた。序盤の2日間を終えて、2勝をマークしているのは女子の守屋美穂(岡山支部35歳)【冒頭の写真】と、男子では“王者”松井繁のみ。現状の得点率トップには9.33で守屋が陣取る。
守屋の2日目3Rは、1号艇・篠崎仁志と2号艇・原田幸哉が共に+コンマ01のFで離脱となる中、守屋自身はコンマ01の正常スタートから4コース差しで抜け出し、繰り上がって1着という形。足の仕上がりに関しては「しっくりしないです。1マークもターンマークの近くを回れなかったし、何かう~んという感じです」と首をひねったものの、モーター本体に関しては「スピードがない中で、毒島さんに(道中)抜かれなかったので、しっかりしているのかも」。ここまで1、2、1着の成績。2勝目ではスタートも01で残る運を見せた。
さらに「今節はツイていると思うし、一走一走気を引き締めて頑張ります」とレース後は、勝ってかぶとの緒を締めるコメント。インタビュー後のサインボードには『ラーメン二郎 府中』とハートマーク付きで書き込み、茶目っ気も披露。絶好の滑り出しで気持ち的に少し余裕が持てたのかもしれない。3日目は4R5枠と11R3枠での2回乗り。
守屋と並ぶ2勝をマークして得点率8.67で2位タイの松井繁(大阪支部54歳)【写真上】は、2日目は11R1枠での逃げ切り勝ち。初日後半10Rの2コース差しから、日またぎの連勝となった。ただ、モーターの仕上がりに関しては満足できない表情。「悪くないと思ったんですけど、道中を走ると何かイケていない。試運転していても、まだ誰にも勝てない状態なんで…。う~ん、今年になって一番出てないのかなと思っています」と厳しい評価。
今後の調整に対しては「自信もあるし、一生懸命やっているんですけれど…。1着を走っていても前に進んでいない感じがする。それでも(やることは)いつもどおりなので、いつもどおり仕事をします。最終日まで全力で頑張ります」と語った。ここまで4、2、1枠を消化して、3日目は4R3枠と、12R5枠での出番となる。
そのほかで活躍が目を引く選手は、総勢8人の女子選手たちの中から、守屋に食らいついている浜田亜理沙(埼玉支部36歳)【写真上】。この多摩川水面は昨年末、自身初のタイトルとなったPG1クイーズクライマックスで“冬の女王”に輝いた地。初日から3走オール2着の活躍。初日2号艇、1号艇の好枠デーに続いて、2日目10Rでは4コースから間隙を突いた差しで2着を確保。得意の多摩川水面で俊敏自在な走りを披露している。今節は夫の中田竜太と同時あっせんというのも心強い材料だろう。得点率は8.00で5位タイにつけており、まずは順調な序盤戦。女王の威厳を見せるシリーズにできるか注目したい。3日目は12R3枠での走り。
佐賀支部の峰竜太は2日目5、2着だったが、同支部の若手コンビ定松勇樹と末永和也が派手なレースパフォーマンスでアピール中。特に末永は、当地多摩川2022年のPG1ヤングダービーの優勝戦で先頭を走る近江翔吾を猛追し、あと一歩の最終ターンで振り込んで失速し、2番手から6着に下がった苦い思い出がある。その時の悔しさをバネに、その翌月にはファン感謝3Daysを勝ち、また翌2023年には九州地区選も制した。SG出場4回目の今節は水面への借りを返したい思いも胸にあるはず。ダイナミックなターンで、再び大暴れといくか。3日目は11R6枠で登場する。