レースリポート
守屋美穂が宮島レディースオールスター制覇 男子含め賞金22位に浮上
2024.05.12
ボートレース宮島での「G2第9回レディースオールスター」(5月7日~12日開催)が12日に終了した。優勝戦は1号艇の守屋美穂(岡山35歳)【写真3枚】が快勝。インからコンマ02のトップスタートで逃げ切り、ファン投票1位の期待に優勝という最高の形で応えた。2着には4号艇の實森美祐(広島)、3着には3号艇の長嶋万記(静岡)が入り、3連単1-4-3で1800円の8番人気決着となっている。
勝った守屋は今年4回目の優勝で通算35V。G2以上は2018年芦屋G2レディースチャレンジカップ、2019年芦屋G2モーターボート大賞、2022年桐生G2レディースオールスターに続く4つ目のタイトルとなった。レディースオールスターは3大会ぶり2回目の優勝となっている。
守屋はレース後「エンジンが本当に良かったので、微調整でいけました。6日間のなかで一番ゆっくりできました。特訓の時から實森さんがすごく良さそうに見えたので、まくられたらイヤだなという気持ちと、自分がしっかりスタート行けば大丈夫という気持ちと半々でした」と振り返っていた。
守屋はこの優勝で賞金490万円を獲得。今年の獲得賞金を2343万5000円まで伸ばし、女子部門1位。男女を通じた賞金ランキングでも22位まで浮上した。グランプリ出場ボーダーとなる18位の選手までわずか約254万円差という位置だ。
今年の守屋はすでにG1・G2選出除外によってレディースチャレンジカップ、クイーンズクライマックスに出場する権利を失ってしまったが、この優勝によって目標をSGチャレンジカップ(※昨年の出場ボーダーは約4748万円)やSGグランプリシリーズ(※同4367万円)、SGグランプリ(※同6927万円)へとはっきり切り替えることができるようになったはずだ。
守屋はこのあとG1・G2選出除外期間に入るまでにSGボートレースオールスター、G1戸田周年、SGグランドチャンピオンと記念レースに3節出場予定。また8月のSGボートレースメモリアルに選出される可能性もあり、10月のSGボートレースダービーは現時点で選考ボーダーラインの上にいる。大きな賞金を上積みするチャンスはまだまだ残されているわけだ。
苦境をバネにして一段と高みをめざす守屋から今後ますます目が離せなくなりそう。まずは次節の多摩川SGボートレースオールスター(5月21日~26日開催)で"Wオールスター制覇"に挑む。
【2024年女子賞金ランキング】(5月12日、20時現在)
1位 守屋 美穂※23,435,000円(宮島優勝戦1着)
2位 浜田亜理沙 17,708,166円
3位 遠藤 エミ 17,633,000円
4位 平山 智加 16,797,866円
5位 渡邉 優美 16,139,000円
6位 細川 裕子 15,788,999円
7位 宇野 弥生 15,079,932円
8位 三浦 永理 14,936,000円
9位 藤原 菜希 14,259,000円
10位 西橋 奈未 14,008,000円(宮島優勝戦4着)
11位 海野ゆかり 12,677,000円
12位 清埜 翔子 12,413,000円
13位 寺田 千恵 12,010,732円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 大瀧明日香 11,856,000円
15位 岩崎 芳美 11,767,500円(宮島優勝戦6着)
16位 落合 直子 11,528,333円
17位 松尾 夏海 11,524,000円
18位 長嶋 万記 11,045,000円(宮島優勝戦3着)
19位 實森 美祐 10,969,000円(宮島優勝戦2着)
20位 香川 素子※10,632,000円
21位 平田さやか 10,383,532円
22位 平川 香織 10,351,000円
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
23位 平高 奈菜 10,100,500円(宮島優勝戦5着)
24位 日高 逸子 10,017,982円
25位 川野 芽唯 9,972,982円
(※守屋美穂、香川素子はG1・G2選出除外によりレディースチャレンジカップ、クイーンズクライマックスは除外)