宮島G2レディースオールスター最終日　感謝を捧げる母の日のママさんレーサー岩崎芳美

2024.05.12

ボートレース宮島の「G2第9回レディースオールスター」は、きょう12日が最終日。12Rが優勝戦だ。ファイナル6選手のコメントは以下のとおり。

【優勝戦】
1号艇守屋美穂「モーターは節イチ。伸び寄りですべてがいいです」
2号艇西橋奈未「直線は普通ですが、ターンの感触は文句なくいい」
3号艇長嶋万記「ターンの感じが良くなった。レースを面白くする」
4号艇實森美祐「舟足は全部よく放っても追いつく。乗り心地も◎」
5号艇平高奈菜「行き足から伸びに特徴。出足系は調整の余地ある」
6号艇岩崎芳美「バランスが取れて乗り心地がいい。スタートも◎」

いずれも出場を支えてくれたファンへの感謝の気持ちで臨む優勝戦だが、51歳のベテラン岩崎芳美(徳島支部)【写真2枚】は「心から、ボートレース界とそれを支えてくれるファンの皆さんに感謝したい」と話す。
デビューは1992年11月の芦屋。出身が熊本県であったため当初は福岡支部に所属していた岩崎芳美は、樫葉次郎と結婚。徳島支部に移籍し現在に至っている。
選手生活31年あまりを通じて貫いているのはできる限り攻め切る姿勢。相手が男子だろうと正々堂々立ち向かってきた歴史は尊い。

2002年2月徳山の第15回レディースチャンピオン優勝をはじめ、2020年3月鳴門の第4回レディースオールスター優勝など通算V23に横たわる道筋は一筋縄ではないが、「やりがいがある仕事を与えてもらい幸せです」と語る。

「厳しいことや辛いこともありますが、それでも一生懸命やれる場があるんですから…」という背景には、133期生としてデビューした娘の樫葉新心（かしば・にこ）がいる。結果ばかりに心を奪われず、努力することの大切さを知っているからこその親心である。

優勝戦は、この岩崎芳美を含め、守屋美穂・長嶋万記がママさんレーサー。
そういえば、きょう12日は「母の日」。この3人がレースを主導するかもしれないと思うのは考え過ぎだろうか。