レースリポート
守屋美穂が完全Vへ正念場の6号艇 中谷朋子も出足アップ 宮島レディースオールスター
2024.05.10
ボートレース宮島で開催中の「G2第9回レディースオールスター」は、9日に3日目を終了。守屋美穂(岡山支部35歳)【冒頭の写真】がこの日もノンストップの快進撃。土つかずの5連勝だ。
守屋の3日目前半2Rは差しながら、内の西村美智子、外の細川裕子、さらには西岡育未も加わってびっしり競りになり、連勝が止まるかと思われたが、2マークで2艇を回して差し逆転勝利。後半10Rも似たシチュエーションで、1マークまくり差し合戦から先行の中谷朋子を2マーク逆転差しの抜きで5つ目の白星。
守屋は「前半は満潮のせいで乗りにくさはあったんですが、伸びだけではなく出足も良かった。チャンスがあると思うので、より気を引き締めないといけないと思います。明日は6号艇なので(4日目11R)、ターンマークをしっかり回れるように調整します。見ててください!」とファンの歓声に笑顔で応えた。気が早いかもしれないが、ここを勝つようだと王道を極める8連勝完全Vへまっしぐら。実現しそうな雰囲気が今の守屋には漂っている。
中谷朋子(兵庫支部47歳)【写真上】も調子の波に乗ってきた。6号艇だった3日目前半3Rはピット離れ良く2コースを確保し、切れ味鋭いスタートを決めてまくり切った。後半10Rはまくり差してバック先行。2マークで節一パワーの守屋に鋭く差されて2着も、明らかにレース足は飛躍的にアップしていた。
3日目の2走をまとめた中谷は「前半はピット離れ仕様にしました。向かい風なんで思い切りスタートできました。伸びが落ちず出足がさらに良くなりました。後半は2マークでターンミスをしてました」。予選ラストの4日目8Rは4号艇。またもピット離れで内を主張するかを含めて見逃せないレースになった。
“グレートマザー”日高逸子(福岡支部62歳)【写真上】も連日の大奮闘が素晴らしい。枠なり進入から展開不問で混戦を突き、道中で冷静に立ち回り、4走して2着3回、3着1回とオール3連対。「くるくる回れているし、ターン足がいい」と仕上がりに納得している。得点率は5位。4日目3、10Rで大崩れさえなければ準優進出が有力だ。
4日目の注目レースは準優1号艇へ負けられない西橋奈未の10R。日高逸子もいる。
<宮島 4日目 10R予選>
1枠 清埜 翔子(埼玉)得点率48位タイ
2枠 西村美智子(香川)得点率42位
3枠 喜多須杏奈(徳島)得点率29位タイ
4枠 西橋 奈未(福井)得点率 3位
5枠 日高 逸子(福岡)得点率 5位
6枠 土屋 南(岡山)得点率16位タイ
※()内は支部
ここは準優1号艇へ勝負駆けの西橋奈未が絶好の4コースカド。3日目はプロペラ調整で回転を止めすぎたことが敗因。これでストライクゾーンが分かったとなれば、気配復活は大いに期待できる。西橋に連動する日高逸子も出足、行き足は素晴らしく、どんな展開でも2、3着をキープできる仕上がりだ。