レースリポート
びわこヴィーナス 山下夏鈴が4カドまくり一撃 約1年ぶり2回目の優勝
2024.05.07
ボートレースびわこのヴィーナスシリーズ(5月1日~6日開催)が6日に終了した。優勝戦は4号艇の山下夏鈴(三重26歳)【写真3枚】が快勝。4カドから鋭い伸び足でまくりを決めた。2着には1号艇の蜂須瑞生(群馬)、3着には2号艇の中澤宏奈(東京)が入り、3連単4-1-2で2900円の10番人気で決着した。
勝った山下は通算2回目の優勝。ほぼ1年前の昨年5月4日に唐津オールレディースでデビュー初Vを飾っており、約1年ぶりの優勝となった。
レース後には「うれしいです。ちょっと伸びに自信がなかったんですが、決まって良かったです。いつもいい時と悪い時の差が激しいんですが、こうやっていい時にたくさん勝って、悪い時をどんどん少なくして、いっぱいまくりたいと思います」と笑顔で語った。
今節の山下は1・3・1・2・6・5・2・1・2・1着。初日に5コースまくり、2日目にイン逃げを決めるなど上々の滑り出しを披露。しかしシリーズ中盤に入ると2コースから6着、3コースから5着に終わるなどリズムを崩し始めた。この状況を打破すべく、4日目後半からチルトを0.5度にアップ(※4日目前半までは全走チルト0度)。するとそこから2・1・2・1着と勢いを取り戻し、優勝戦では他を寄せ付けない伸び足でカドまくりを決めて頂点に立った。
一方、蜂須瑞生(群馬32歳)【写真下】は無念のイン戦2着。自身初の優勝戦1号艇でインからコンマ05のトップタイスタートを決めたが、山下のまくりに屈する悔しい結果となった。それでも今節の蜂須は4・2・1・1・1・2・1・1・1・1・2着のピンラッシュでV争いを沸かせる大活躍。これまでの自己ベストは節間5勝だったが、一気に2つも更新する節間7勝をマークした。また4日目~5日目に4連勝を飾り、これも連勝の自己ベストとなっている。
蜂須は114期生でデビュー戦は2014年5月1日。今節初日がちょうどデビュー10周年の記念日だった。節目を通算2回目の優勝で祝うことはできなかったが、新期初戦で幸先良いスタートを切ることに。蜂須は前期勝率5.46でA2級勝負駆けに成功して自身初の2期連続A級としており、今期はA1級初昇格が大きな目標となってきそう。この勢いをどこまで維持してくるのか注目したい。