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(C)BOATRACE

小さくとも大きな感動を呼ぶ冨名腰桃奈に期待

2024.03.30

(C)BOATRACE

写真は市街地の路地でささやかに咲くハナモモである。
NHK出版によると、観賞するために改良されたモモで、桜の咲く時期に前後し最盛期を迎えるという。伝承では、災いを除き福を招く花だ。
国内で観賞用に改良されたのは江戸時代といわれており、花が終わると小さな実をつけることも愛好家の間ではよく知られている。

そんな季節の花、「桃」という字を名前にいただいているボートレーサーが2人いる。
中村桃佳と冨名腰桃奈だ。

中村桃佳は香川の114期生。デビュー1年9カ月で成し遂げた初優勝がSGウイナーを含む男女混合戦だったことでひと際注目を集めた逸材だ。
2022年11月には鳴門レディースチャレンジカップで優勝しているが、2023年8月以降レースから離れている。復帰後を多くのファンが待っているのはいうまでもない。

(C)BOATRACE 冨名腰桃奈

冨名腰桃奈【写真上】は2019年11月デビューの沖縄出身、福岡支部の125期生、23歳。まだ優出歴がないが、着実に成績を伸ばしている「世界最小プロレーサー」(筆者の知識内の憶測です)である。というのも、自他ともに「世界最小」と称していた谷川里江(60期)の身長が142㎝。冨名腰桃奈は、それよりも1㎝低い141㎝である。

まだA級には距離があるB1暮らしだが、接戦時に握って回るシーンが増えたことで着順を守れるようになっているのも事実。現在の最大の武器であるセンター戦を磨くことで、さらに強くなるだろう。

ハナモモの実のように、小さくとも人に楽しみを与える冨名腰桃奈の次走は、4月7日から始まる常滑のオールレディース競走レディース笹川杯。季節を謳歌(おうか)し、満開の花(成果)を水上で披露してほしいものだ。

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