レースリポート
守屋美穂が2マーク全速で接戦制し常滑ヴィーナスV 女子賞金ランキング首位に
2024.03.10
ボートレース常滑のヴィーナスシリーズ(3月5日~10日開催)が終了。10日に行われた優勝戦は守屋美穂と田口節子、この岡山支部2人で激戦となった。
最終日は6メートル前後の向かい風が吹き、5Rからは安定板が装着されてのレース。優勝戦の並びは枠なり3対3。1マークは1号艇の守屋美穂(岡山35歳)【写真3枚】がインから先マイし、2号艇の田口節子(岡山)が2コースから差す展開に。バックの直線で田口がラップ状態に持ち込み、2マークを内有利に先取りするかと思われた。しかし守屋が外から渾身(こんしん)のツケマイ(同体からの全速まくり)を敢行。これが鮮やかに決まって先頭に立ち、Vゴールを駆け抜けた。2着は田口、3着には3号艇の三浦永理(静岡)が入り、3連単は1-2-3で430円の1番人気決着となっている。なお、土屋南は1マーク振り込み、エンスト失格(選手責任外)。
勝った守屋は1月の多摩川ヴィーナスシリーズと2月の児島オールレディースに続く今年3回目の優勝。通算では34Vで、常滑では2020年ヴィーナスシリーズに続く2回目の優勝となった。インタビューで守屋は「スタートはいいのを全速で行けたんですが、ちょっと握り過ぎました。2マークは(田口さんが風で)落としてくれたらラッキーだな、と思っていきました。今節は4日目からしっかり合わせられて、あとは微調整でした。これからも目の前のレースを1走1走頑張ります。見ててください」と結んだ。
今節の守屋は2・2・3・1・2・2・1・1・5・1・1着。V争いのカギとなったのは4日目だ。守屋は3日目終了時点で予選3位だったが、4日目にイン逃げと2コース差しで連勝を飾り、大逆転の予選トップ通過。これでシリーズリーダーの座を奪い、準優・優勝戦をイン逃げで制して頂点に立った。なお守屋は今節4回のイン戦をいずれも勝ち切り、これで現在イン14連勝中となっている。
この優勝により守屋は今年の女子賞金ランキングで1位に浮上した。今節開幕時点では首位の渡邉優美を約58万円差で追う2位の位置だったが、4日目終了時点で逆転してトップに立つと、その後も準優1着12万円、優勝戦1着77万円などを加算。2位の渡邉に約113万円の差をつけた。
守屋のここ数年の年間女子賞金ランキングは、2019年が4位、2020年が2位、2021年が4位、2022年も4位、2023年が2位。あと一歩で賞金女王の座を逃すシーズンが続いており、まだ1位になった経験は一度もない。
守屋にとって3月の時点で年間3Vをマークしたのは自身初。過去最高ペースで優勝を重ねながら初の年間賞金女王をめざしている守屋から今後も目が離せない。次節は3月18日からの丸亀オールレディースに参戦予定だ。
【2024年女子賞金ランキング】(3月10日、20時現在)
1位 守屋 美穂 11,633,000円 (常滑優勝戦1着)
2位 渡邉 優美 10,502,000円
3位 宇野 弥生 9,764,000円
4位 平山 智加 9,002,866円
5位 浜田亜理沙 8,845,000円
6位 遠藤 エミ 8,235,000円
7位 三浦 永理 7,797,000円 (常滑優勝戦3着)
8位 香川 素子 7,692,000円
9位 海野ゆかり 7,116,000円
10位 田口 節子 6,958,000円 (常滑優勝戦2着)
11位 細川 裕子 6,951,000円
12位 松尾 夏海 6,798,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 清埜 翔子 6,779,000円
14位 川野 芽唯 6,504,982円
15位 大瀧明日香 6,349,000円
16位 西橋 奈未 6,293,000円
17位 西岡 成美 5,860,000円
18位 寺田 千恵 5,842,500円
19位 平高 奈菜 5,820,500円 (常滑優勝戦5着)
20位 落合 直子 5,579,000円
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40位 土屋 南 4,350,000円 (常滑優勝戦失格)
41位 中澤 宏奈 4,284,000円 (常滑優勝戦4着)