優勝戦はイン13連勝中の守屋美穂！ 中澤宏奈は初V狙う　常滑ヴィーナス

　ボートレース常滑のヴィーナスシリーズ（3月5日～10日開催）は、9日に5日目の準優が終了。この日は朝から向かい風が5～7メートルと強く、全レースで安定板を装着。8R以降は周回短縮の2周戦で行われた。

　準優10Rでは田口節子が逃げたが、2、3コースの西岡成美と深尾巴恵がフライングに散った。また、準優11Rでは先頭を行く三浦永理の後ろで激しい2番手争いをしていた谷川里江と細川裕子が、最終の2周2マークでも接戦になり、握った細川が風でバランスを崩し転覆。4番手から平高奈菜が2着に食い込むシーンもあった。

　10日に行われる優勝戦のメンバーとデビュー以来の優勝戦実績は次のとおり。

＜常滑 最終日 12R 優勝戦＞
1号艇 守屋　美穂（岡山）優出128回目 33V
2号艇 田口　節子（岡山）優出235回目 72V
3号艇 三浦　永理（静岡）優出151回目 39V
4号艇 中澤　宏奈（東京）優出 9回目 0V
5号艇 土屋　　南（岡山）優出 20回目 3V
6号艇 平高　奈菜（香川）優出137回目 33V

　予選トップ通過の守屋美穂(岡山35歳)【冒頭の写真】が準優12Rをイン逃げで快勝。ポールポジションを獲得した。守屋は今期インで22戦20勝の1着率91％で、現在イン13連勝中という鉄壁ぶり。優勝戦でも盤石のイン速攻を見せるか。1月の多摩川ヴィーナスシリーズ(イン逃げ)と2月の児島オールレディース(イン逃げ)に続く今年3回目の優勝を狙う。

　2号艇は田口節子。今期2コースは15戦5勝で1着率33％とさすがの2コース巧者ぶりを見せている。ちなみに田口は現在デビュー通算1691勝。もし優勝戦で1着となれば、1692勝で引退した鵜飼菜穂子さんに並んで女子歴代7位タイに浮上する。

　3号艇の三浦永理も侮れない。前節のびわこG2レディースオールスターも優勝戦3号艇に乗っており、6着に終わったものの3コースから果敢にまくり差しを狙ってあと一歩まで迫った姿が印象的だった。今節も守屋と田口の間をまくり差しで攻めてくるのか。

　デビュー初Vを狙うのは4号艇の中澤宏奈(東京35歳)【写真上】だ。準優で3コースから思い切ったまくりを見せ、2着をもぎ取って優出切符を獲得。2･3･2･1･3･2･5･2着と8走で7本の3連対をマークする充実の走りで勝ち上がってきた。今節手にしたモーター43号機は3節連続優出中の注目機だったが、そのパワーをしっかり引き出して大暴れする格好に。これで43号機は4節連続優出となっている。

　中澤の優出は昨年5月の江戸川一般戦以来で約10カ月ぶり。これまで優勝戦は8回走って2･5･4･5･6･5･5･5着と思うような結果を残せてこなかった。今節はチャンスが十分ありそうなだけに、どんな走りを見せるのか注目したいところ。9回目の挑戦で初優勝をめざす。