レースリポート
犬童千秋が11年5カ月ぶり優勝 4カドまくりで4万円券の波乱 宮島ヴィーナス
2024.03.03
ボートレース宮島のヴィーナスシリーズ(2月27日~3月3日開催)が3日に終了した。優勝戦は4号艇の犬童千秋(福岡38歳)【写真4枚】が快勝。4コースからコンマ15の好スタートでまくり切った。2着には6号艇の平川香織(埼玉)、3着には2号艇の金田幸子(岡山)が入線。1号艇の山下夏鈴(三重)はイン戦6着に敗れ、3連単4-6-2は4万9800円の93番人気決着となっている。
勝った犬童は通算2回目の優勝。2012年10月に三国女子リーグでデビュー初Vを飾って以来、実に約11年5カ月ぶりの栄冠となった。犬童はレース後「本当に優勝できて良かったです。今後も頑張ります」と喜びをかみしめていた。
今節の犬童は2・2・3・1・2・3・3・2・1着。手にしたモーター28号機は2連対率44位の低勝率機だったが、序盤から好パワーを見せて予選4位に入る活躍。準優では2コースから2着に入り、昨年3月の福岡オールレディース以来となる約1年ぶりの優出を果たした。そして優勝戦は4カドからまくり一撃。節間オール3連対Vを飾った。
ちなみに犬童の節間オール3連対は、2018年10月のびわこ男女ダブル戦で優出2着となった時に1・2・1・2・2・2・3・2・1・2着をマークして以来で、自身2回目。また前節から続く連続3連対を11走まで伸ばしており、これは2022年10月にマークした13走連続に次ぐ自己2位タイとなっている。
犬童の今後の出場予定は、次節が3月16日からの津一般戦、次々節が4月1日からの多摩川オールレディース。注目度が高まるなか、どんな走りを見せるのか楽しみだ。
犬童は今節開幕時点で今期勝率が5.40だったが、今節の活躍で5.81まで急上昇。3期ぶりのA2級昇格を射程圏にとらえた。3・4月は、この勝負駆けも注目になってきそうだ。