レースリポート
ひな祭りの日に舟足劣勢ながら水神祭にトライする嶋田有里 児島
2024.03.03
きょう3月3日はひな祭りの日。全国でさまざまな行事が行われる。
東京国立博物館によると、その起源は『罪や穢(けが)れを人形に託して水に流した古代の風習や、平安貴族の子どもたちが行った「ひいな遊び」など…』という。
その後江戸時代になると、祈りを託しつつ一緒に人形と遊ぶようになり、現代に至っているそうだ。
こうした風習が全国各地に広がる中、地方ごとの文化や感性と混ざり合い地域性が紡(つむ)がれてきたが、岡山県備前市の宇佐八幡宮には62段もの石段にひな人形を並べ愛でる行事がある。ちなみに、きょう3日の備前市は雨の心配がなく、恒例行事を楽しめそうだ。
その岡山県にあるボートレース児島の男女混合戦で奮闘中なのが、熊本県出身長崎支部の130期生・嶋田有里(しまだ ゆうり 21歳)【写真2枚】である。
“スポーツで食っていく”というボートレーサー募集のポスターに心を動かされ、一念発起。「人生をかける気持ち…」で養成所を受験し合格。バスケットボールで心身を鍛えてきてはいたが、「厳しい時間管理や行動管理に慣れるのが大変だった」と振り返っている。
デビューは2022年の5月大村。きのう3月2日現在までの237走で2着4本、3着6本としているが、まだ1着が取れていない状況だ。
相方としているモーター45号機は中堅下位クラスの評価。前検タイムや初日の展示タイムも出ておらず劣勢感は否めないが、だからこそ、思い切った旋回で力を出し尽くしたい。
「スタートと旋回、道中の位置取りが課題。まずは水神祭を飾ってB1に上がることが目標です」と語る21歳・嶋田有里の、結果を怖れないレースに期待したい。3月3日はボートレース児島の2Rと7Rを走る。ともに男子4人、女子2人の組み合わせだ。