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渡邉優美が特別戦初Vへ! 遠藤エミは女子グランドスラム狙う びわこレディースオールスター

2024.02.25

 ボートレースびわこの「G2第8回レディースオールスター」(優勝賞金460万円)は24日、開催5日目の準優勝戦を終了。時折変化するような追い風が吹き、準優は10Rが逃げ、11Rは差し、12Rはまくりと全て決まり手が違った。

 ただ1人逃げ切った渡邉優美(福岡支部31歳)【冒頭の写真】が優勝戦1号艇となった。その準優10Rはインからコンマ10の好スタートを決め、1マークをあっさり先マイ。うねりが発生した予選中盤で「うねりはお友達」という名言を残した渡邉だが、この日は比較的穏やかな水面。強めの出足、回り足を存分に生かした1着だった。

 レースを終えて渡邉は「スタートは見ながらしっかり行きました。1マークは様子を見たぶん、守屋(美穂)選手に出られました。余裕はなかったけれど冷静に回れました。出てはいないけど、バランスは取れています」と振り返った。結果的にその後の準優1号艇が敗れたため、ファイナルの1号艇を獲得。特別戦(G2以上)初制覇のチャンスに「流れは渡邉優美に来ています!」と満面の笑みだった。

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 準優11Rは宇野弥生(愛知支部37歳)【写真上】が、絶好の差し展開をものにした。3コース小野生奈の攻めにイン海野ゆかりが反応してふくれ、宇野は待って差す形のバック3、4番手の位置から海野と小野をつかまえて2マーク先マイの勝利。宇野は「まさか差さるとは思っていませんでした。バランスを崩さないように調整して、レースでの感じは良さそうです」と実戦足の良さをアピール。

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 準優12Rは準優で最も荒れた。スリット隊形がバラつく中、4カドの三浦永理(静岡支部41歳)【写真上】が一気にまくり、大本命のイン遠藤エミ(滋賀支部36歳)【写真下】を撃破したのだ。まくられた遠藤も冷静に対処し、小回りで残し2着を死守。勝った三浦はファイナル3号艇を獲得し、会心の表情で「新品のピストンリングを入れて回転を抑えました。最近3コースからいいレースができていないので頑張りたいです」と抱負を語った。

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<びわこ 最終日 12R 優勝戦>
1枠 渡邉 優美(福岡)G2以上0
2枠 宇野 弥生(愛知)G2V1 
3枠 三浦 永理(静岡)G1V1 
4枠 遠藤 エミ(滋賀)SGV1 G1V3 G2V4 
5枠 海野ゆかり(広島)G1V2 
6枠 守屋 美穂(岡山)G2V3

 機力評価で渡邉は出足関係が、三浦は伸び、遠藤と海野はレース足全般で上位。鍵は2コース宇野。どこからでもスタート勘は合うと言っており、イン渡邉にとって絶好の壁になる。三浦は本人のコメントどおり、3コースから勝つなら行き足、伸びを生かしたまくり切りが理想。ただ、宇野をたたけるかどうかが微妙だ。

 展開がいいのは遠藤。フライング持ちでもあり、勝つならまくり差しのハンドルか。レースぶりピカイチの渡邉とバックストレッチで一騎打ちになりそうなムードだ。渡邉の特別戦初制覇か、それとも遠藤が史上初となる女子4大タイトル(G1・G2)のグランドスラム達成か。注目度が非常に高い頂上決戦となった。

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