レースリポート
「うねりはお友達!」と渡邉優美が果敢に連勝 びわこG2レディースオールスター
2024.02.23
ボートレースびわこの「G2第8回レディースオールスター」は22日、予選の3日目を終了。この日は気温と湿度のバランスが難しく各選手の調整力が問われ、風に加えてコーナーのうねりが目に見えるほど。スタートもターンも難易度が高かった。
そんな中、三浦永理(静岡支部41歳)【写真下】が3日目8R、2コースからほぼ1艇身のスタートで、タイミングは6番目だったが、それを感じさせない動きで差し切った、これでオール3連対の得点率4位タイに浮上。「水面は結構うねっている感じがしました。細かい作業をして、仕上がりはいい」と、経験値の高さをアピール。1回乗りの4日目3Rは4号艇で登場する。
得点率トップはオール3連対の遠藤エミで9.00。竹井奈美と守屋美穂が8.50で2位に並び、三浦は8.00で4位タイ。その三浦と並んで4位の海野ゆかり(広島支部50歳)【写真下】にも勢いが出てきた。3日目前半3Rは大外から気合のスタート攻勢から、内寄り勢がターンマーク際でもつれたこともあり、鮮やかな差しで先頭にまで抜け出した。3連単は今節最高配当の10万8490円となった。
海野は「いいスタートが行けました。微調整してサイドのかかりは3日目の方が良さそう。プロペラの形を変えたので、もう少したたきたい」と思いどおりのハンドリングに納得の様子だ。こちらは予選ラストが10R1号艇。すっきり逃げて、11、12Rの後半レースを残す得点率上位の守屋と竹井にプレッシャーをかけたい。
この日は決まり手「逃げ」が1回のみ。12Rで貴重な逃げ切り勝ちを収めたのが渡邉優美(福岡支部31歳)【冒頭の写真】だ。本領の4コースまくりを決めた前半6Rと合わせて、3日目ただ1人の連勝に笑いが止まらない。得点率は7.20で8位タイに急浮上した。「うねりはお友達なので大丈夫」と、びわこと同様にうねる福岡での経験が生きた。4日目は1回乗りで7R3号艇の出番。思い切った握るターンができており、順調な仕上がりとレースぶりが光る。
なお、3日目5Rでは3カドの高田ひかるがまくって、4コース實森美祐がまくり差すという展開だったが、なんと1枠・ 柴田百恵、2枠・ 川野芽唯、3枠・ 高田ひかる、4枠・ 實森美祐の4人がフライングで賞典除外となってしまった。発売された舟券はほとんどが返還。生き残って繰り上がり1着となった藤原菜希は「早い風があったので、上体を起こして、ためていきました。残ってよかった」と振り返っていた。
4日目の注目レースは、準優1枠へ2走で大きくジャンプアップできるか楽しみな平山智加(香川支部38歳)【写真下】が1枠の12Rだ。メンバーと3日目終了時点の得点率・順位は次のとおり。
<びわこ 4日目 12R 予選>
1枠 平山 智加(香川)7.25 7位
2枠 西岡 成美(徳島)7.00 10位タイ
3枠 香川 素子(滋賀)6.25 18位
4枠 日高 逸子(福岡)6.00 19位タイ
5枠 清埜 翔子(埼玉)5.25 23位タイ
6枠 竹井 奈美(福岡)8.50 2位タイ
※()内は支部
平山智加が乗る57号機は、当地で元々のエース機だった。しかし温水パイプ装着で下降し、さらにプロペラ交換や転覆でのギヤケース交換などもあり、11月以降は優出ゼロ、準優も1回しかない近況成績だったが、今節は平山が確実に復活させた。その手腕に敬意を表すると同時に、逃げ切りを期待。