レースリポート
びわこG2レディースオールスター開幕!「一番結果を出したいレース」と守屋美穂
2024.02.20
ボートレースびわこの「G2第8回レディースオールスター」(優勝賞金460万円)は19日、舞台となるびわこで前検作業を行った。モーター相場は飛び抜けたエース機不在で上位ランクがひしめきあっている接戦模様。女子レーサーが乗ると相場が一変することも多く、数字(機の2連対率)どおりにはならない。ファン投票の上位6人が選ばれたドリーム組でもモーター特性が一長一短で、機評価に二重丸の付く選手は前検時点で不在だ。
第2回大会以来の開催となるびわこ水面も、ここ数年で大きく変化した。びわこといえば「うねり」が名物だが、その現象がだいぶ緩和されてきた。バックストレッチ側に浮舟を置き、その下に板を沈め、複雑な波の減少に効果が出ているようだ。かつてスタンド側に振られていた1マークのターンマークも2020年10月にバック側へ移動し、イン実績が上昇。昔のイメージは捨てた方が賢明かもしれない。
そんな中、ドリーム戦1号艇となった守屋美穂(岡山支部35歳)【冒頭の写真】は2連対率29.5%と平凡な67号機だが、特訓を見る限りスリットは五分で持っていたし、調整が加われば逃げ切り可能なイメージを抱かせた。「ニードル調整だけして特訓へ行きました。数字のない機ですが悲観していません。外周りとプロペラ調整をします」と方針を語った。また、今タイトルについて「一番、結果を出したいと思っているレース」と熱い思いを口にした。この気合が着に結びつくか注目したい。
実はドリーム戦だけでなく、10、11Rの1号艇もなかなか楽しみな動きで注目度は高い。10R1号艇の土屋南(岡山支部27歳)【写真上】と11R1号艇の浜田亜理沙(埼玉支部35歳)【写真下】はそれぞれ出足、行き足、そして乗りやすそうな雰囲気を存分に漂わせていた。土屋は「動いてくれていました。握り込み、ターン回りも悪くなかった」。浜田は「引き波を越える感じが悪くなかった」と、両者ともに前検としては十分過ぎるコメント。人気に応えてファンに恩返ししたいところだ。
<びわこ 初日 12R ドリーム戦>
1枠 守屋 美穂(岡山支部)18,393票1位
2枠 平山 智加(香川支部)15,131票2位
3枠 遠藤 エミ(滋賀支部)12,790票3位
4枠 高田ひかる(三重支部)11,459票4位
5枠 實森 美祐(広島支部) 9,368票5位
6枠 渡邉 優美(福岡支部) 8,559票6位
かつてのびわこならセンターラインの強攻が気になった。ただ、今はイン1着率が57%(最近1年間)を超えるオーソドックスな水面。やはり気合をにじませる守屋美穂【すぐ上の写真はドリーム6人、右から枠番順】のイン速攻が中心だ。次位は前検日に36歳の誕生日を迎えた遠藤エミのまくり差し。高田ひかるはファンの期待どおり、プロペラを強伸び仕様にしてチルト0度のまくり狙いのセッティングか。一発ならここだが、初日の時点では守屋がきっちり伸び返して先マイの雰囲気。