レースリポート
赤井睦が唐津でデビュー初V 111期女子は現役6人全員が優勝経験者に
2024.02.19
ボートレース唐津(モーニング)のヴィーナスシリーズ(2月14日~19日開催)が終了した。優勝戦は1号艇の赤井睦(徳島34歳)【写真4枚】が快勝。インからコンマ17のトップスタートで逃げ切り、デビュー初優勝を飾った。2着には2号艇の向井美鈴(山口)、3着には3号艇の蜂須瑞生(群馬)が入り、3連単1-2-3で870円の1番人気決着となっている。
勝った赤井は「泣くつもりはなかったんですが、(ピットに)上がってきたらみんなが迎えてくれて感極まっちゃいました。優勝戦はエンジンを信じて、そんなにすごく緊張することなく、いつもどおりに…。これで初優勝することができました。これからも頑張ります」と、うれし涙を拭きながら語った。
今節の赤井は1・2・1・2・3・1・2・1・1・1着。初日にイン逃げを決めてデビュー通算100勝の節目に到達すると、2日目には2コースまくり、4日目には4コースまくり差しを決めるなど快走を連発して自身初の予選トップ通過。準優は1号艇でインから逃げ切り、通算4回目の優出と自身初の優勝戦1号艇を手にした。そして優勝戦も重圧をはねのけてイン逃げ快勝。10戦6勝のオール3連対Vという見事な内容で頂点に立った。赤井はこれまでの自己ベストが節間4勝だったが、それを一気に2勝も上回る活躍に。また前節最終日から続く連続3連対を11走まで伸ばしており、これも従来の自己ベスト(2016年11月にマークした7走連続)を一気に4走も更新している。
赤井は2012年11月デビューの111期生。初出走から約11年3カ月での初優勝となった。111期の女子レーサーではすでに清埜翔子(3V)、土屋実沙希(2V)、大豆生田蒼(2V)、島田なぎさ(1V)、伊藤玲奈(1V)が優勝歴を持ち、赤井が6人目のV経験者に。111期女子はデビュー時8人いたが2人引退して現在6人となっており、現役全員が優勝歴を持つことになった。
ちなみにV歴のある現役女子レーサーが4人以上いる期は、100期(5人。川野芽唯、津田裕絵、深川麻奈美、平高奈菜、鎌倉涼)、101期(4人。山下友貴、藤堂里香、櫻本あゆみ、守屋美穂)、111期(6人)だけ。111期が6人で単独最多となっている。
赤井は次節2月27日からの宮島ヴィーナスシリーズに出場予定。注目度が高まるなかどんな走りを見せるのか楽しみだ。また連続3連対をどこまで伸ばすのかにも注目したい。