レースリポート
3日目は風向が一変の予報 追い風に強い細川裕子や水野望美に注目 唐津
2024.02.15
ボートレース唐津のヴィーナスシリーズ(2月14日~19日開催)は15日、モーニングレースの2日目が終了した。赤井睦(徳島)が1・2・1着で予選首位に浮上。予選2位には中里優子(埼玉)、予選3位には地元の野田なづき(佐賀)がつけている。
さてシリーズ中盤の3日目を迎える唐津だが、気になるのは「風」だ。初日と2日目は風速3メートル前後の"向かい風"が続いていたが、3日目は一転して風速4メートル前後の"追い風"になる予報。レース展開も一変する可能性があるだろう。
果たして追い風で力を発揮する選手は誰になるのか。今節出場メンバーのなかでの最近1年間(2023年2月16日~2024年2月15日)の追い風での勝率ベスト10は以下のとおり。
1位 細川 裕子(愛知) 7.15
2位 向井 美鈴(山口) 5.66
2位 滝川真由子(長崎) 5.66
4位 樋口由加里(岡山) 5.54
4位 後藤 美翼(東京) 5.54
6位 中里 優子(埼玉) 5.48
7位 金田 幸子(岡山) 5.37
8位 水野 望美(愛知) 5.18
9位 島倉 都(群馬) 5.09
10位 蜂須 瑞生(群馬) 5.04
1位は断トツで細川裕子(愛知42歳)【冒頭の写真】。追い風勝率7.15をマークしており、これは全女子レーサーのなかでも平山智加(7.54)、三浦永理(7.44)、長嶋万記(7.40)に次ぐ4位の好成績だ。細川は向かい風での勝率が6.68となっており、追い風のほうが強いという傾向がみられる。今節の細川はここまで5・4・1着で予選17位と向かい風のなかでやや苦戦気味。3日目は6R2号艇と12R4号艇で、追い風を背に受けて一気に巻き返してくるのか注目したい。
8位の水野望美(愛知35歳)【写真上】も見逃せない。向かい風勝率が4.42なのに対し、追い風勝率は5.18もある。その要因の1つと思われるのがスタートで、平均STは向かい風でコンマ17、追い風でコンマ13と大きな差が出ている。今節の水野は5・2・2・3着で予選18位という位置。4走のSTはコンマ29、20、18、19と向かい風のなかでいまひとつ踏み込めていない印象だった。3日目は4R2号艇と10R4号艇で登場。追い風を味方につけるのか。
特筆すべきは9位の島倉都だろう。勝率は向かい風で3.31、追い風で5.09と別人のような成績になっている。地元桐生で赤城おろしの強烈な追い風に慣れているのが要因だろうか。近況も昨年12月の三国オールレディースでは追い風3メートルのなかで4コース差しを決めて3連単2万円台、1月の戸田一般戦では追い風3メートルのなかで3コース差しを決めて3連単1万円台と高配当を連発している。3日目は9R3号艇で登場。追い風巧者ぶりを見せるのか。