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西橋奈未が多摩川シリーズ戦制覇! シリーズ覇者の翌年クライマックス出場確率は27%!?

2023.12.31

 ボートレース多摩川での「G3クイーンズクライマックスシリーズ戦」(優勝賞金210万円)が31日に終了した。「賞金女王決定戦」の1つ前の11Rで行われたシリーズ戦の優勝戦は、1号艇の西橋奈未(福井27歳)【写真4枚】がイン逃げで快勝。2着に3号艇の池田浩美(静岡)、3着に4号艇の細川裕子(愛知)が入り、3連単1-3-4で1760円の6番人気決着。

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 勝った西橋は今年3回目の優勝で通算5V。多摩川では初優勝となっている。

 波乱万丈の一年を最高の形で締めくくった。今年の西橋は年始から快走を連発し、2月の唐津ヴィーナスシリーズと4月の福岡ヴィーナスシリーズで立て続けに優勝するなど女子レース戦線を席巻。1~4月は9節走って5優出2Vの大活躍で、4月末の時点では女子賞金ランキング7位。クイーンズクライマックス初出場へ突き進むかと思われた。

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 ところが6月の芦屋戦でフライングを切ってリズムが傾き始めると、焦りもあったのか8月に津レディースチャンピオンの大一番で再びフライングを切ってしまう悪夢。F2によって計90日間のF休みを強いられ、この間に女子賞金ランキングは20位台まで急降下。5~10月は10節走って2優出0Vと沈黙し、クイーンズクライマックス出場権争いから脱落していった。

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 しかしF休みを終えて11月に復帰すると、地元三国レディースチャレンジカップで優出4着、多摩川クイーンズクライマックスシリーズ戦で優勝とリズム再上昇。上がって下がってまた上がってというジェットコースターのようなリズムだった2023年シーズンを、年間女子賞金ランキング18位まで巻き返して終えた。

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 レース後の表彰セレモニーで西橋は「2023年、ホントいろいろありましたが、こうやっていい形で締めくくれて幸せです。来年こそは記念もたくさん出て、最後は年末の12人に残れるように、ティアラをかぶれるように頑張ります」と笑顔で語った。

 この勢いで2024年シーズンに突入するだけに、クイーンズクライマックス初出場へ期待は高まるばかりだ。ただこれまでのシリーズ戦覇者11人のうち、翌年にクイーンズクライマックス出場を果たした選手は3人(27%)と意外にも少ない。一筋縄ではいかないのがマネーバトルの長期戦だ。西橋の2024年がどんなシーズンとなるのか目が離せない。

【シリーズ戦 歴代優勝者】
2012年 池田 浩美(静岡)
2013年 山下 友貴(静岡)
2014年 中谷 朋子(兵庫)
2015年 平山 智加(香川)★
2016年 川野 芽唯(福岡)★
2017年 廣中智紗衣(東京)
2018年 塩崎 桐加(三重)
2019年 平田さやか(東京)
2020年 海野ゆかり(広島)★
2021年 松尾 夏海(香川)
2022年 宇野 弥生(愛知)
2023年 西橋 奈未(福井)
(★は翌年にクイーンズクライマックス出場)

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