レースリポート
年末初出場の浜田亜理沙が得点トップ! 平山智加と守屋美穂が1枠 多摩川クイーンズ
2023.12.30
ボートレース多摩川の「プレミアムG1第12回クイーンズクライマックス/G3QCシリーズ」は29日に4日目が開催され、トライアルは白熱の2回戦が争われた。
まずトライアル2回戦11Rの1枠はF休み長欠後で1回戦5着だった高田ひかる、そして2枠は多摩川巧者の平山智加。この内枠両者が人気に。レースの進入は枠なり3対3。スタートはイン高田がやや甘く入る仕掛けでコンマ20。2コース平山もコンマ17とそう速いタイミングではなかったが、スリット後の勢いは平山が優勢。1マークは平山がイン高田にまくりで襲いかかる展開。
この攻めに高田が反発して両者は艇が流れた。この間隙を逃さなかったのが3コースの浜田亜理沙(埼玉支部35歳)【冒頭の写真】。「展開が良かったし、レースしやすい足」と鋭角に差してバック首位へと突き抜けた。2着はインで踏ん張った高田ひかる。3着は1マークまくり差した大滝明日香が、道中競り込んできた平山智加と守屋美穂を2周2マークで突き放し入線。3連単は3-1-5で1万1370円。44番人気での決着だった。
続くトライアル2回戦12Rは、1枠が1回戦5着だった川野芽唯(福岡支部37歳)【写真上】。2枠の渡邉優美、3枠の遠藤エミと人気が分散した一戦。レースはここも枠なり3対3。スタートは1コースから5コースまでが0台に踏み込む白熱戦。イン川野がコンマ05の勢いで1マーク先取りに成功。まくり差そうとした遠藤は入れずに行き場をなくし、バックはイン先行の川野に、差した渡邉が舳先(へさき)をかけようとしたが、「差されたかな?と思ったけれど前に進んでいた」という川野がぎりぎり振り切って押し切りに成功。
2番手争いは2マークでひと波乱。渡邉に対し、最内差しから伸びてきていた田口節子が接触(不良航法-7点)。この間隙を突いて差した寺田千恵が2着へ。3着も2周1マークで田口の内をすくった遠藤が逆転で入着。3連単は1-4-3で7010円の31番人気だった。
トライアル2回戦までを終えて得点率状況は以下のとおり。左から順位、選手名、得点率、得点の順。得点の配分は1着10点、2着9点、3着7点、4着6点、5着5点、6着4点。得点率上位6人が最終日12Rのクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)に出場。優勝賞金は1600万円。なお、得点率が同一の場合は上位着位の多い選手。それも同じ場合は、選出順位順による。優出のボーダーラインは得点でいうと過去5大会で最も多かったのが21点。昨年は23点と高かった。
1 浜田亜理沙 9.50 19
2 遠藤 エミ 8.50 17
3 守屋 美穂 7.50 15
3 川野 芽唯 7.50 15
5 高田ひかる 7.00 14
6 寺田 千恵 6.50 13
6 渡邉 優美 6.50 13
8 平山 智加 6.00 12
9 三浦 永理 5.50 11
9 大瀧明日香 5.50 11
11長嶋 万記 5.00 10
12田口 節子 3.50 7 (不良航法)
また抽選の結果、トライアル3回戦の枠番は以下のとおりとなった。
<多摩川 5日目 11R トライアル>
1枠 平山 智加(香川)12点 6.00
2枠 遠藤 エミ(滋賀)17点 8.50
3枠 高田ひかる(三重)14点 7.00
4枠 三浦 永理(静岡)11点 5.50
5枠 川野 芽唯(福岡)15点 7.50
6枠 田口 節子(岡山)不良航法圏外
※()内は支部
30日に行われるトライアル最後の3回戦11Rは、ボーダーライン下から逆転を狙う平山智加(香川支部38歳)【写真上】が絶好枠で、2着以上が優出の目安。自在技が鋭い遠藤エミ、伸び調整からまくり画策の高田ひかるらが強敵か。
<多摩川 5日目 12R トライアル>
1枠 守屋 美穂(岡山)15点 7.50
2枠 浜田亜理沙(埼玉)19点 9.50
3枠 寺田 千恵(岡山)13点 6.50
4枠 渡邉 優美(福岡)13点 6.50
5枠 大滝明日香(静岡)11点 5.50
6枠 長嶋 万記(静岡)10点 5.00
トライアル最後の最後、3回戦の12Rは守屋美穂(岡山支部34歳)【写真上】が今節2回目のイン戦。4着以上が優出の目安だが、優勝戦の枠番はトライアルにおける得点率順位なので、当然1回戦同様に逃げ完封の1着狙い。