レースリポート
長嶋万記が最注目機ゲット! 前検1番時計は平山智加 多摩川クイーンズクライマックス
2023.12.28
ボートレース多摩川では27日に「G3クイーンズクライマックスシリーズ戦」の2日目が開催された。そして、いよいよ年末恒例の「プレミアムG1第12回クイーンズクライマックス」(優勝賞金1600万円)が始まる。今年の女子賞金トップ12人が集結し、トライアル3走(得点は1着10点、2着9点、3着7点、4着6点、5着5点、6着4点)の得点率上位6人が最終日・大みそかの12Rクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)に進出する。優出のボーダーラインは得点合計だと昨年は23点、一昨年は21点だった。
クイーンズクライマックス組は27日に前検の作業を終えた。モーター抽選では、多摩川の現行機で最も注目度の高い24号機を長嶋万記(静岡支部42歳)【冒頭の写真】がゲット、何しろ24号機は前操者が出過ぎてFをしてしまったというモーター。長嶋自身も特訓の体感には上々の手応えを感じた様子だ。長嶋は今年V7と女子レーサーの中では断然の最多優勝をマークしており、トライアル初戦の11Rではパワーぶりが注目される。
そのトライアル11Rの1号艇は守屋美穂(岡山支部34歳)【写真上・前検】。長嶋万記と共に住之江のSGグランプリシリーズからの転戦組だが、住之江でも男子トップレーサー相手に1着1本、2着2本、3着2本の活躍ぶり。女子G1初Vに向けて機は熟している。今節引いた40号機は過去の乗り手では調整の幅が狭く日替わり気配のことが多かった中堅機だが、守屋が乗れば…。11R組ではこの大会3連覇に挑む田口節子が、3節前には伸びが節イチだったモーターに乗り、調整でどうか。また、前期F2の影響で9月下関ヤングダービー以来、3カ月ぶりのレースとなる高田ひかるも、行き足と伸びを中心にかなりのハイレベル、10月周年で山口剛が3コースまくり差しで優勝したモーターだ。
トライアル12Rの1号艇は、女子獲得賞金1位の遠藤エミ(滋賀支部35歳)【写真上・前検】が25号機とのコンビ。このモーターの前操者は若手ホープの石本裕武で、軽快な行き足から伸びを生かして活躍したモーター。ただ、5日目の準優勝戦は1号艇で乗艇したものの他艇と激しく接触して沈没、翌日再び1着という素性のモーター。遠藤も前検は手応え一息という表情。8月津のレディースチャンピオンVに続き夏・冬女子G1連覇に向け、まずは調整に忙しくなっていきそうだ。
2020年8月の当地レディースチャンピオンで、2コースまくりを決めて優勝している平山智加(香川支部38歳)【写真上・前検】が全体の中での前検1番時計をマークした。最近は中の上程度の動きをしているモーターで、平山自身、9月のオールレディースでこのモーターに乗っており、6・3・4・1・1・2・3・2・2・5で優出5着だった。「多摩川は大好き」という気持ちで上積みさせてきそうだ。
<多摩川 3日目 11R トライアル>
1枠 守屋 美穂 (岡山) 4725万円
2枠 長嶋 万記 (静岡) 4661万円
3枠 三浦 永理 (静岡) 3590万円
4枠 田口 節子 (岡山) 3697万円
5枠 高田ひかる (三重) 3218万円
6枠 寺田 千恵 (岡山) 3448万円
※()内は支部
<多摩川 3日目 12R トライアル>
1枠 遠藤 エミ (滋賀) 5066万円
2枠 渡邉 優美 (福岡) 3725万円
3枠 平山 智加 (香川) 3558万円
4枠 川野 芽唯 (福岡) 3585万円
5枠 浜田亜理沙 (埼玉) 3520万円
6枠 大瀧明日香 (愛知) 3084万円
※()内は支部