地元・黒澤めぐみが前検1番時計！ 竹井奈美も好抽選　多摩川QCシリーズ

　ボートレース多摩川では、26日から31日の大みそかまで「第12回クイーンズクライマックス/QCシリーズ」が開催される。25日はG3のQCシリーズ(優勝賞金210万円)の方の前検が行われた。女子レーサーの賞金トップ12人が登場するプレミアムG1(優勝賞金1600万円)の前検日は27日、トライアルは28日からスタートする。

　先行のシリーズ組で好調機を引き当てたのは竹井奈美、落合直子、黒澤めぐみ、関野文、平高奈菜ら。竹井奈美(福岡支部34歳)【写真下・前検日】の59号機は前節の田中和也が優出5着でバランスがいい高水準のモーター。初日は4R10枠と11R3枠で登場。

　また、黒澤めぐみ(東京支部34歳)【冒頭の写真】の26号機は前節の上村宏太で直線系が抜群だったモーターだ。スタート特訓ではやや後伸び傾向の印象ではあったが、前検1番時計の6秒61をマークしている。来期もB1級ながら攻撃型の黒澤だけに、うまく調整がかみ合えば伸びを生かして大暴れもありそうだ。初日は8R5枠で登場する。

　シリーズ戦の主力が激突する12Rのドリーム戦を走るのは、今年の女子獲得賞金において11月26日の選考締切時点でランキング13位から18位の6人。表記の賞金は26日朝時点。堀之内紀代子以外の5人は初日2回出走となっている。

＜多摩川　初日　12Rドリーム戦＞
1枠 細川　　裕子 (愛知) 3120万円
2枠 海野　ゆかり (広島) 3082万円
3枠 宇野　　弥生 (愛知) 2912万円
4枠 堀之内紀代子 (岡山) 2881万円
5枠 藤原　　菜希 (東京) 2746万円
6枠 西橋　　奈未 (福井) 2569万円
※()内は支部

　賞金順で1号艇となったのは細川裕子。今年はここまで優勝こそ12月初旬の地元常滑でのG3オールレディース戦1回のみだが、優出回数は10回を数え、コンスタントな走りで年間獲得賞金も3000万円を超える活躍を見せている。ただ、今節相棒となった12号機は、前節の河村了が優出こそしたが大苦戦した近況ひと息のモーター。細川自身も特訓後のインタビューでは「整備し尽くされている機で、あまりいい感じは…」と少し不安そうな表情だった。しかし、ドリーム戦に向けては「エンジンうんぬんではないんで、自分がスタートを行くかどうかなので」と自らを奮い立たせて挑む気持ちを語っている。

　また、4枠となればやはり注目されるのが堀之内紀代子(岡山支部44歳)【写真上・前検日】。前検のスタート練習では「久しぶりに少し行かれた…」とモーターの手応えに関しては少し物足りなさそう。ただ、まだプロペラは未調整の状況だ。「ピット離れを残した伸び仕様か、チルト3度も試す」と語っているだけに、気配には注目しておきたい。

　そのほかのメンバーでは、海野ゆかりが近況好調の54号機で特訓気配はまずまず。本人は前検に関しては「一緒くらい」という話だったが、当地は優勝7回を刻む好相性の水面でもある。「若い頃から好きな水面」で名手躍動のシーンを見せてくれるか。