レースリポート
寺田千恵が若松、尼崎と連続優勝!「この勢いで」と年末多摩川へ向かう
2023.12.18
ボートレース尼崎のヴィーナスシリーズ(12月13日~18日開催)が終了した。優勝戦は1号艇の寺田千恵(岡山54歳)【写真3枚】がイン逃げで快勝。2着には4号艇の小野生奈(福岡)、3着には5号艇の海野ゆかり(広島)が入り、3連単1-4-5で500円の1番人気決着となった。なお2号艇の高憧四季(大阪)は2コースからプラス02のフライングで返還欠場となっている。
勝った寺田は前節の若松ミッドナイトレースに続く今年2回目の優勝で通算74V。ヴィーナスシリーズは意外にも初Vとなっている。尼崎では2007年オール女子戦、2009年オール女子戦、2013年一般戦に続く4回目の優勝となった。
寺田は次節12月28日からの多摩川クイーンズクライマックスに参戦。近況2節連続Vという最高のリズムで年末の大一番を迎えることになった。12年連続12回目のクイーンズクライマックス出場で悲願のティアラ初戴冠なるか注目が集まる。
レース後の寺田は「私より行き足のいい人が隣にいたのでドキドキしていました。(自分がFを)切ったかと思いました。若松、尼崎と2節連続で03スタートを行かないと勝てない、厳しい時代になりました(苦笑)。年末の多摩川は、実力は横一線ですから、あとは運をどれだけ引き寄せられるか。とにかくこの勢いを無駄にしないように一生懸命走ります」と活躍を誓った。
さて激戦の幕を閉じた尼崎ヴィーナスシリーズだが、尼崎では今後も注目レースが目白押し。約2週間後の1月4日からG3オールレディースが開催されるのをはじめ、1月21日からG3企業杯、2月9日からG1近畿地区選手権、3月4日からG1尼崎周年とグレードレースが立て続けにやってくる。
そうなると舟券的に気になるのがモーターだ。今節のヴィーナスシリーズで活躍したモーターを今後も注目しておきたい。
注目度ナンバーワンはもちろん寺田千恵が優勝したモーター57号機だろう。1・1・1・6・1・1・2・1・1・1着と10戦8勝のピンラッシュを披露。10走で6本の展示1番時計を出すなど圧倒的な快速パワーが光った。
韋駄天ぶりなら寺田空詩の24号機も目を引いた。このモーターは平均展示順位1.82(12月12日時点)で尼崎1位の快速機だったが、寺田空詩も節間10走で7本の展示1番時計をマーク。節間2勝を挙げる活躍だった。
そのほかでは中田夕貴が1分46秒8の今節最速タイムを出した3号機や、高憧四季が節間5勝をマークした10号機、黒澤めぐみが準優で10万円券を出した13号機なども今後目が離せない存在だろう。