レースリポート
蒲郡ボートレースダービーは24日開幕 差し技光る渡邉優美がSG水神祭狙う
2023.10.22
ボートレースが初めて開催されたのは1952年4月6日。長崎県のボートレース大村が発祥の地だ。来月11月には、その大村で開設71周年記念競走が実施される。
そんな長い歴史の中でも最初に開催されたSGが「ボートレースダービー」。第1回大会は1953年11月にボートレース若松で実施され、以来営々と記録が紡がれている。
出場できるのは、前年8月1日から~当年7月31日までの勝率上位者。ディフェンディングチャンピオンや前年のグランプリ優出者、直前のSG優勝者といった特別枠は存在するが、安定した成績をマークし続けなければ出られないシリーズである。
そんな大会に今回、長嶋万記と渡邉優美(福岡支部31歳)【写真2枚】の女子レーサー2人が出場する。長嶋万記は4年ぶり3回目の出場。渡邉優美は初出場だ。
来月11月でデビュー満14年になる渡邉優美は地道な努力が実を結び、人気・実力ともに光る存在となった。証明は今年5月の芦屋ボートレースオールスター。ファン投票数21位でSG初出場を決めた背景には確かなレース力がある。差し技が鋭いのだ。
1コース 1着率72.8% 3連対率93.0%
2コース 1着率20.0% 3連対率82.5%
3コース 1着率15.0% 3連対率70.0%
4コース 1着率26.3% 3連対率78.8%
5コース 1着率 7.8% 3連対率70.9%
6コース 1着率 0.0% 3連対率29.1%
上記はボートレースダービー選考期間におけるコース別成績だが、差しを基本とする2コースと4コースの連絡み率が極めて高く、持ち味は明確だ。そのうち4コースに限ると渡邉はまくり差しが最も多い。まくりよりも差し系が利くといわれている蒲郡水面を味方に、SG水神祭をめざす渡邉優美に注目したい。