レースリポート
田口節子が2コース差しで接戦の大村V 女子賞金ランキング9位に浮上
2023.10.16
ボートレース大村(ナイター)のヴィーナスシリーズ(10月10日~15日開催)が15日に終了した。優勝戦は2号艇の田口節子(岡山42歳)【写真4枚】が勝利。トップスタートはチルトを0.5度に上げた大外・高憧四季だったが、5コース深川麻奈美の抵抗を振り切れず不発。平高奈菜も攻めかけたがこちらも届かず。エース機に乗る1号艇の川野芽唯がまずはインから先マイ。しかし、外につられたかターンが流れた。そこへ田口節子が2コースから差して先頭に立った。
先頭の田口に対し、川野が1周2マーク、2周2マークと差して肉薄したが、田口はぎりぎりこらえてトップを守りゴール。2着は川野、3着には3号艇の平高奈菜が入り、3連単は2-1-3で2250円の9番人気。
勝った田口は「こんなに3周が長かったのは初めてです。とにかく差しかける調整をきょうはずっとしていた。その後、伸びられるのは仕方ないな」と。対川野の作戦とモーター調整がうまく当たった格好だ。田口は、3月の児島ヴィーナスシリーズに続く今年2回目の優勝で通算70V。大村では2005年オール女子戦と2017年オールレディースに続く3回目の優勝となった。
通算70V到達は女子では山川美由紀(80V)、日高逸子(76V)、寺田千恵(72V)に続く4人目の記録。1位の山川に10V差まで迫ってきた。
田口は3・2・1・1・2・2・1・3・1・1着のオール3連対Vという快走を演じ、この6日間で賞金約208万円(優勝賞金99万円)の大きな上積みに成功。今年の女子賞金ランキングは今節開幕時点で11位だったが、2ランクアップして9位まで浮上してきた。また今年の獲得賞金を約2831万円に伸ばし、昨年のクイーンズクライマックス出場ボーダー(約2715万円)を突破。5年連続7回目のベスト12入りへ当確ランプ間近といっていいだろう。クイーンズクライマックス2連覇中の田口が年末へ照準を合わせはじめてきた。「ここまで踏みとどまっていたので、今年も出たいと思っています」の願いがかないそうだ。
川野は優勝戦2着という無念の結果に。それでもエースモーター19号機とコンビで1・6・1・1・1・3・1・1・1・2着と節間7勝をマークし、ピンラッシュでシリーズを大いに沸かせた一節だった。この6日間で賞金約188万円を獲得し、今年の女子賞金ランキングは今節開幕時点の9位から6位まで浮上。6年ぶり3回目のクイーンズクライマックス出場をほぼ確実なものとしている。
【2023年女子賞金ランキング】(15日終了時点)
1位 遠藤 エミ 43,119,000円
2位 守屋 美穂 37,987,000円
3位 長嶋 万記 35,624,000円
4位 渡邉 優美※33,212,000円
5位 高田 ひかる※32,173,000円
6位 川野 芽唯 29,817,000円 (大村優勝戦2着)
7位 浜田 亜理沙 29,797,000円
8位 平山 智加 29,765,000円
9位 田口 節子 28,308,000円 (大村優勝戦1着)
10位 三浦 永理 28,061,000円
11位 寺田 千恵 26,918,000円
12位 倉持 莉々※25,813,000円
13位 中谷 朋子 25,508,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 大瀧 明日香 24,778,000円
15位 細川 裕子 24,328,000円
16位 堀之内紀代子 24,208,000円
17位 小芦 るり華※24,025,000円
18位 宇野 弥生 23,419,000円
19位 西橋 奈未 22,993,000円
20位 海野 ゆかり 22,819,000円
21位 清埜 翔子 22,761,000円
22位 藤原 菜希 22,100,000円
23位 大山 千広 21,145,000円
24位 向井 美鈴 21,083,000円
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
25位 日高 逸子 21,045,000円
26位 平田 さやか 20,886,500円
27位 金田 幸子 20,692,000円
28位 岩崎 芳美 20,353,000円
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36位 深川 麻奈美 18,046,000円 (大村優勝戦5着)
55位 深見 亜由美 14,583,000円 (大村優勝戦6着)
58位 平高 奈菜 14,258,000円 (大村優勝戦3着)
64位 高憧 四季 13,941,000円 (大村優勝戦4着)
(※渡邉優美、高田ひかる、小芦るり華はF休みでレディースチャレンジカップ欠場)
(※倉持莉々はあっせん辞退中のため欠場見込み)