江戸川好相性の関野文と宇恵有香！ 19歳宮崎つぐみにも注目

　ボートレース江戸川のヴィーナスシリーズ（9月24日～29日開催）が24日、開幕した。初日は北東からの向かい風が終日6～8メートル吹き、潮は5Rまで上げ潮で、6R～8Rが潮止まり、9R以降は下げ潮に変わった。全レースで安定板を使用し、2R～6Rは2周戦で行われた。

　初日メインカードの12R「江戸川選抜」は1号艇の田口節子（岡山）がインからコンマ20のトップスタートで逃げ快勝。2着に3号艇の平高奈菜（香川）、3着に6号艇の喜井つかさ（岡山）が入り、3連単1-3-6で6030円の22番人気決着となっている。

　さて戦いの幕が開けた江戸川ヴィーナスシリーズ。今節の注目選手を挙げてみたいが、やはり重視されるのは江戸川相性だろう。今節出場メンバーの最近10年間（2013年9月24日～2023年9月23日）の江戸川勝率と全国勝率を比較し、江戸川のほうが高い選手のベスト10を出してみると次のようになる。

1位　関野　　文　江戸川5.86　全国4.67　差1.19
2位　西岡　育未　江戸川5.15　全国3.99　差1.16
3位　喜井つかさ　江戸川6.89　全国5.80　差1.09
3位　薮内　瑞希　江戸川5.16　全国4.07　差1.09
5位　孫崎　百世　江戸川5.09　全国4.02　差1.07
6位　喜多須杏奈　江戸川5.65　全国4.60　差1.05
7位　渡邉真奈美　江戸川4.80　全国3.80　差1.00
8位　野田　彩加　江戸川3.79　全国2.81　差0.98
9位　宇恵　有香　江戸川3.45　全国2.50　差0.95
10位 高石　梨菜　江戸川4.84　全国4.06　差0.78

　1位は関野文(大阪29歳)【冒頭の写真】だ。全国勝率4.67に対して江戸川勝率は5.86。江戸川のほうが実に1.19も高い。関野は2018年の江戸川オールレディースで優出4着に入った実績。2019年の江戸川ヴィーナスシリーズでは開幕3連勝を含む節間5勝のピンラッシュを演じ、準優4着で惜しくも優出は逃したものの大いに見せ場をつくっていた。

　関野は初日2Rで2コースまくりを決めてさっそくその力を披露。初日1･3着と上々のスタートを切った。2日目は11Rの6号艇で登場。大外枠だが舟券のカギを握ってくるかもしれない。

　9位の宇恵有香(三重26歳)【写真上】にも注目したい。初日6Rでイン逃げを決め、デビュー通算4勝目をマーク。宇恵は昨年6月の江戸川一般戦で4コースまくりを決めてデビュー初1着を飾っており、通算4勝のうち2勝が江戸川だ。2日目の2R5号艇と9R4号艇でもどんな走りを見せるのか目が離せない。

　宮崎つぐみ(大阪19歳)【写真上】も楽しみだ。宮崎は今節が江戸川初出場のため、上記のベスト10には入っていない。だが初日1Rに3号艇で登場すると、コンマ15のトップスタートを決めてまくり差し一閃(いっせん)。江戸川初出走で当地初1着を飾った。デビュー通算は15勝目。初日後半の6Rは大外からの差し構えで6着大敗したが、難水面をすんなり乗りこなして再び大暴れするのか注目しておきたい今節だ。2日目は3R2号艇と7R1号艇で登場する。