中谷朋子が多摩川オールレディースVで女子賞金ランク13位浮上　鎌倉涼は痛恨のF

　多摩川オールレディース（9月5日～10日開催）が10日、終了した。優勝戦は1号艇の鎌倉涼（大阪）がインからプラス04のフライングに散る大波乱。4号艇の中谷朋子（兵庫46歳）【写真3枚】は先行の鎌倉を含めてバックストレッチでは4番手にいたが、2マークで大きく変わった。鎌倉がFで戦列を離れ、2号艇の守屋美穂（岡山）と3号艇の落合直子(大阪)が2マーク外寄りで競る間に、差して最内を伝ってきた中谷が2マーク先マイし、これが決まって、“恵まれ”でVゴールを駆け抜けた。2着には2号艇の守屋美穂、3着には5号艇の西村歩（大阪）が入り、3連単は4-2-5で2170円の7番人気。1号艇・鎌倉涼絡みの舟券はすべてフライング返還。

　勝った中谷は2月の平和島オールレディースに続く今年2回目の優勝で通算26V。多摩川では2019年オールレディースに続いて2回目の優勝となっている。「優勝戦は速いと思って、最後に放りました。出足をつけても伸びが落ちなかったので、エンジンがすごくいいんだと思います」と振り返った。今節は通算1300勝も達成し「病気とかで苦労もしたんですが、こうして勝つとやっぱりうれしいので、まだまだ頑張ります」と感慨深そうにしていた。

　中谷はこの優勝で賞金110万円を獲得。今年の女子賞金ランキングは前日14位から13位に浮上した。クイーンズクライマックスの出場ボーダーは本来12位だが、現在8位の倉持莉々があっせん辞退中で欠場見込みのため、1つ下がって13位がボーダーになっている状態。すなわち13位に浮上した中谷はクイーンズクライマックス出場圏内に入ってきたことになる。

　中谷はこれまでクイーンズクライマックス出場3回の実績。2012年、2016年、2018年にベスト12入りを果たして年末の大舞台に立っている。5年ぶり4回目の出場に向けて多摩川で価値ある優勝を飾った中谷が、約3カ月後にクイーンズクライマックスで当地多摩川に戻ってくることになるのか。

　逆に鎌倉涼は痛すぎる優勝戦フライングに。現在女子賞金ランキング28位という位置にいるが、F休みが10月22日～11月20日になる見込みのため、レディースチャレンジカップ（11月21日～26日開催）に出場できないことが確定。クイーンズクライマックス戦線から完全に脱落することになった。

　なお、きょう9月10日は高田ひかるも三国でフライングを切って、レディースチャレンジカップはF休みで選出除外になることが確定。賞金女王戦線に激震が走る一日となった。

【2023年女子賞金ランキング】（9月10日、20時現在）
1位　遠藤　　エミ　38,088,000円
2位　長嶋　　万記　32,566,000円
3位　守屋　　美穂　32,512,000円 （多摩川優勝戦2着）
4位　高田　ひかる※30,015,000円
5位　渡邉　　優美　29,018,000円
6位　浜田　亜理沙　26,225,000円
7位　平山　　智加　25,937,000円 （多摩川優勝戦5着）
8位　倉持　　莉々※25,813,000円
9位　川野　　芽唯　25,625,000円
10位 三浦　　永理　25,163,000円
11位 寺田　　千恵　24,287,000円
12位 田口　　節子　23,767,000円
13位 中谷　　朋子　23,305,000円 （多摩川優勝戦1着）
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 大瀧　明日香　22,263,000円
15位 西橋　　奈未　22,058,000円
16位 堀之内紀代子　21,633,000円
17位 小芦　るり華　21,192,000円
18位 藤原　　菜希　20,906,000円
19位 宇野　　弥生　20,769,000円
20位 細川　　裕子　20,738,000円
21位 清埜　　翔子　20,109,000円
22位 平田　さやか　19,939,500円
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
23位 岩崎　　芳美　19,731,000円
24位 大山　　千広　19,206,000円
25位 日高　　逸子　18,972,000円
26位 向井　　美鈴　18,759,000円
27位 金田　　幸子　18,603,000円
28位 鎌倉　　　涼※18,526,000円 （多摩川優勝戦F）
29位 櫻本　あゆみ　18,408,000円
30位 海野　ゆかり　18,076,000円
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36位 落合　　直子　16,664,000円 （多摩川優勝戦4着）
58位 西村　　　歩　12,920,000円 （多摩川優勝戦3着）
（※倉持莉々はあっせん辞退中のため欠場見込み。高田ひかると鎌倉涼はレディースチャレンジカップ選出除外）