渡邉優美が浜名湖ヴィーナスV　2年ぶりクイーンズクライマックス出場濃厚に

　浜名湖ヴィーナスシリーズ（8月29日～9月3日開催）が終了した。優勝戦はピット離れで2号艇の中村かなえと4号艇の大山千広が遅れ、中村はつけ直して内へ。それでも進入は132/564となった。1号艇の渡邉優美（福岡）が快勝。インからコンマ08のトップスタートで逃げ切った。2着には2コースから差した3号艇の平川香織（埼玉）、3着には6コースから差した4号艇の大山千広（福岡）が入り、3連単1-3-4で1440円の1番人気決着となった。

　勝った渡邉は1月の福岡正月レースに続く今年2回目の優勝で通算13V。浜名湖では7回目の優出で当地初Vとなっている。「今年はSGのオールスター(芦屋)に初めて出られて、ずっとこの舞台で走りたいなと思いました。そうしたらダービー(10月蒲郡)にも滑り込みで出られることになって…、興奮しています(笑い)。取りあえず明日は多摩川の前検なんで、あさってから多摩川に来てください!」と元気に語った。

　今節の渡邉は1･1･2･2･1･2･1･2･3･1･1着。7月の浜名湖オールレディースで自身が乗ったモーター49号機を引き当てると、初日にイン逃げ2本で連勝を飾る好発進。その後も3日目にイン逃げ、4日目に3コースまくりを決めるなど安定した走りを見せて予選をトップ通過した。そして準優・優勝戦はインからきっちり逃げ切って頂点へ。今節は追加あっせんでの急きょ参戦だったが、イン逃げ5本を含む節間6勝のオール3連対で栄冠を手にした。今節の渡邉はイン戦が5回あったが、そのSTはコンマ01、00、09、06、08だった。

　渡邉はこの優勝で賞金99万円を獲得。今年の女子賞金ランキングは前日5位から変わらないが、今年の獲得賞金を約2784万円に伸ばし、これで昨年のクイーンズクライマックスの出場ボーダー（約2715万円）を上回ることに。2年ぶり2回目のベスト12入りがほぼ確実な状況となってきた。

　また大山千広は優勝戦3着に入って賞金57万円を加算。今年の女子賞金ランキングは前日27位から24位に浮上した。レディースチャレンジカップ出場ボーダーまでの差を約109万円に縮め、逆転の射程圏に入ってきた。


【2023年女子賞金ランキング】（9月3日現在）
1位　遠藤　　エミ　37,695,000円
2位　長嶋　　万記　32,566,000円 （浜名湖優勝戦4着）
3位　守屋　　美穂　30,751,000円
4位　高田　ひかる　29,744,000円
5位　渡邉　　優美　27,836,000円 （浜名湖優勝戦1着）
6位　浜田　亜理沙　26,225,000円
7位　倉持　　莉々※25,813,000円
8位　川野　　芽唯　25,140,000円
9位　平山　　智加　24,613,000円
10位 三浦　　永理　24,575,000円
11位 寺田　　千恵　24,287,000円
12位 田口　　節子　22,691,000円
13位 西橋　　奈未　21,718,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
14位 堀之内紀代子　21,633,000円
15位 大瀧　明日香　21,569,000円
16位 中谷　　朋子　21,315,000円
17位 宇野　　弥生　20,769,000円
18位 細川　　裕子　20,738,000円
19位 小芦　るり華　20,737,000円
20位 藤原　　菜希　19,974,000円 （浜名湖優勝戦6着）
21位 岩崎　　芳美　19,731,000円
―――レディースチャレンジカップ出場ボーダー――
22位 清埜　　翔子　19,238,000円
23位 平田　さやか　18,772,500円
24位 大山　　千広　18,639,000円 （浜名湖優勝戦3着）
25位 金田　　幸子　18,603,000円
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28位 中村　かなえ　18,013,200円 （浜名湖優勝戦5着）
37位 平川　　香織　15,295,000円 （浜名湖優勝戦2着）
（※倉持莉々はあっせん辞退中のためレディースチャレンジカップ、クイーンズクライマックスは欠場見込み）