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遠藤エミ 強烈ターンで1年5カ月ぶり大舞台V! PG1津レディースチャンピオン

2023.08.07

 ボートレース津の「プレミアムGI第37回レディースチャンピオン」(優勝賞金1200万円)は8月6日、12Rで優勝戦が行われた。最終日は終日東からの追い風4メートルのコンディション。この日はオープニングからなかなかイン逃げが決まらず、初めて逃げたのは6Rの長嶋万記だった。最終的には逃げ・まくり・差し・まくり差しがきれいに3本ずつ出現する珍しい一日。配当面では、10R特別選抜B戦の山川美由紀と、11R特別選抜A戦の向井美鈴がともにセンターから3連単万舟券を出した。

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 ファイナルはスタート展示同様に折り合いのついた枠なりの3対3でスタート。6コースの樋口由加里がコンマ10のトップショットを決めたが、他の5選手も11~14で応戦。ほぼ横一線のスリットだった。1マークは2コースの遠藤エミ(滋賀支部35歳)【写真4枚】がツケマイ(同体まくり)を敢行。そのままバックストレッチでリードを広げ独走態勢を築いた。2番手は、4コースの川野芽唯が平山智加の内を差して確保。3番手争いは、インで残した平山に三浦永理と渡邉優美が加わり大接戦。渡邉が道中全速ターンを連発し、平山をゴール前で捕らえた。3連単は2-4-5で9450円の31番人気だった。

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 優勝した遠藤エミは「すごくうれしいです」とニッコリ。「乗り心地だけを求める調整をしました。最終日は1号艇が決まらない一日だったので、チャンスは絶対にあると思っていました。追い風のわりには1マークは舟が返って来たし、いい調整ができました」と振り返った。

 1マークをまくりにいったことについては「何も決めてはいなかったけれど、平山さんが思ったより張ってきたので(まくりに)いくしかないなと思っていきました」と説明した。

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 昨年の遠藤は3月のクラシック(大村)でSG初制覇。女子レーサー史上初の偉業を成し遂げたが、その後は昨年5月の唐津オールレディースの優勝のみ。今回のV劇は唐津からは1年3カ月ぶりの優勝、大村クラシックからは1年5カ月ぶりの記念優勝。2021年浜名湖大会以来、自身2回目のレディースチャンピオン優勝(G1は3回目)となった。今年は初優勝ながら、獲得賞金は3450万円となり、今年V6の長嶋万記を抜いて女子のトップに立った。

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 遠藤は「なかなか結果が残せていないし、いいレースもできていなかっただけに、優勝することができて良かったです」とホッとした表情。今後については「もっと上の舞台で活躍することができるように力をつけたいです」と抱負を語った。

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