レースリポート
個性派そろう津レディースチャンピオン 藤原菜希に特徴あり!
2023.07.31
「個性にあふれ、戦法が明確で面白い」「ファンを大切にするから応援したくなる」「伸び盛りの選手を見出す楽しみがある」…これは女子レースに対するファンの評価。予想の醍醐味(だいごみ)に満ちていると言ってもいいだろう。
参加全選手の特徴について、各コースごとに最も1着率が高いレーサーをピックアップすると以下のようになる。(データは2022年8月1日~2023年7月31日)
1コース1着率が最も高いのは「守屋 美穂」(85.7%)
2コース1着率が最も高いのは「藤原 菜希」(40.4%)
3コース1着率が最も高いのは「中谷 朋子」(35.5%)
4コース1着率が最も高いのは「宇野 弥生」(32.0%)
5コース1着率が最も高いのは「中村 桃佳」(21.7%)
6コース1着率が最も高いのは「高田ひかる」(10.2%)
それぞれ納得できるデータながら、藤原菜希(東京支部37歳)【写真2枚】の2コース1着率40.4%に、意外性を感じる向きもあるだろう。ちなみに2連対率は64.2%である。
練習の時から「ハンドルを入れるタイミングに気をつけています」と語る背景には、しっかり踏み込んで鋭く旋回するイメージがある。やや行き過ぎるくらいな感じで素早く操作する乗艇方法には、外側艇の動きを封じる利点もある。
藤原菜希の2コース戦は平均コンマ13とスタートが速い上、その踏み込みによって3コース選手が仕掛けづらくなる傾向にある。いわゆる「カベになる」のだ。
そして、機敏な操縦によってスピードを保ちながら小さく旋回するのである。
初日は1号艇(4R)と5号艇(8R)だが、2コース戦は必ず巡ってくる。「その時!」に向け、初日から飛ばしていきたい第37回レディースチャンピオンだ。