レースリポート
なんと1対5の進入も守屋美穂が”単騎スロー”で圧巻逃げV 丸亀ヴィーナスシリーズ
2023.06.29
ナイターの丸亀ヴィーナスシリーズ(6月23日~28日開催)が終了した。優勝戦は1号艇の守屋美穂(岡山34歳)【写真3枚】がイン逃げで快勝。進入は初Vを狙った2人、2号艇の平川香織(埼玉)と3号艇の實森美祐(広島)をはじめ、5艇がダッシュに引いて1/23456の1対5という異例の隊形となったが、守屋は単騎のスローでインからコンマ11の好スタートを決め、ダッシュ勢を寄せ付けず逃げ切った。2着には差した4号艇の中村桃佳(香川)、3着には後方から追い込んだ5号艇の西村美智子(香川)が入り、3連単1-4-5で1400円の5番人気決着となっている。
勝った守屋は1月の宮島ヴィーナスシリーズに続く今年2回目の優勝で通算29V。丸亀では2014年男女ダブル戦と2021年オールレディースに続く3回目の優勝となっている。守屋は「香川県は幼少期に育った場所なので、頑張りたいという気持ちが強いです」と思い入れを語っていた。
表彰セレモニーでは1対5の進入について「ああ、そうなんだなぁーみたいな感じ。経験したことがあったので、動揺することもなく平常心でできたと思います。行き足も良かったので全速でいけました」と微動だにしない強さだった。
守屋はこの1節間で約216万円(優勝賞金99万円)の大きな上積みに成功。今年の獲得賞金は2000万円の大台を突破し、女子賞金ランキング4位につけている。
今年の守屋は1~5月に11節走って3優出1Vといまひとつ波に乗れていなかったが、6月に3節走って徳山一般戦で優出3着、多摩川一般戦で優出2着、ここ丸亀ヴィーナスシリーズで優勝と3節連続優出をマークする活躍。一気にリズムを上げてきた。このあと7月には地元児島でのSGオーシャンカップがあり、8月にも津プレミアムG1レディースチャンピオンや福岡SGボートレースメモリアルなど重要なレースが続くだけに、大一番に向けて弾みをつける6月になった。
また、中村桃佳は優勝戦2着に入って賞金73万円を獲得。惜しくも地元Vは逃したが、この1節間で約169万円を上積みさせた。今年の女子賞金ランキングは今節開幕時点で17位だったが、一気に11位まで急上昇してベスト12圏内へ。2年連続3回目のクイーンズクライマックス出場に向けて、実りあるシリーズになった。
【2023年女子賞金ランキング】(6月28日終了時点)
1位 倉持 莉々 25,141,000円
2位 長嶋 万記 25,064,000円
3位 高田 ひかる 22,290,000円
4位 守屋 美穂 21,278,000円 (丸亀優勝戦1着)
5位 遠藤 エミ 18,741,000円
6位 堀之内紀代子 18,636,000円
7位 浜田 亜理沙 18,389,000円
8位 田口 節子 18,102,000円
9位 寺田 千恵 18,084,000円
10位 西橋 奈未 18,038,000円
11位 中村 桃佳 16,464,000円 (丸亀優勝戦2着)
12位 宇野 弥生 16,345,000円
―――クイーンズクライマックス出場ボーダー―――
13位 三浦 永理 16,337,000円
14位 大山 千広 16,041,000円
15位 渡邉 優美 15,954,000円
16位 小芦 るり華 15,951,000円
17位 川野 芽唯 15,915,000円 (丸亀優勝戦6着)
18位 平山 智加 15,197,000円
19位 中谷 朋子 15,125,000円
20位 大瀧 明日香 14,099,000円
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35位 西村 美智子 11,818,000円 (丸亀優勝戦3着)
37位 實森 美祐 11,482,000円 (丸亀優勝戦4着)
55位 平川 香織 9,948,000円 (丸亀優勝戦5着)