レースリポート
堀之内紀代子がチルト1度で連勝! 2日目はチルト2度も G3江戸川オールレディース
2023.05.31
ボートレース江戸川では、G3オールレディース「江戸川女王決定戦 KIRIN CUP」が30日に初日を迎えた。中盤4Rあたりからは南の追い風が強まり(最大風速9メートル)、潮は前半が上げ潮、9Rが潮止まり。10R以降は風と逆向きの下げ潮が強まっていき、9Rからは安定板が装着され、11Rからは周回短縮の2周戦。ハードな水面状況でのレースとなった。
難水面の江戸川だけに、各選手とも初戦はスタートがなかなかうまく決まらなかった。序盤は1号艇が仕掛け遅れ、2コースが先攻めという展開が多かった。1~5Rまでは2号艇が5連勝(終日12個レース中でも2号艇は7勝)。この2号艇の連勝をストップさせたのが6R6号艇の堀之内紀代子(岡山支部43歳)【冒頭の写真】だった。チルトを1度に跳ねてコンマ09の切れ味いいスタート。大外からのまくり一撃を決めて、後半の選抜を前に、彼女らしさ全開の白星スタート。
主力選手が激突した12R「江戸川選抜」は、1枠から順に原田佑実、堀之内紀代子、長嶋万記、深川麻奈美、永井聖美、清埜翔子の6人で争われた。
ここも堀之内紀代子はチルト1度で、2コースから6人中ただ1人の0台スタート。コンマ07のトップタイミングを決めて1マーク全速マイ。まくり差した長嶋がいったん先頭に立ったが、波高15センチの荒水面の中、2周バックの直線で堀之内が内側を伸びて再逆転。堀之内は初日連勝ゴールを決めた。
2着は惜しくも長嶋万記。3着は地元の永井聖美が入線した。3連単は2-3-5で5300円。21番人気での決着となった。またこのレース、2マークで接触した原田佑実と深川麻奈美だが、深川は責任外のエンスト失格。原田は5着と完走したが、レース後に無念の負傷帰郷となっている。
選抜を勝った堀之内紀代子は、レース後のインタビューで「チルト1度でスリット後は少し伸びますね。ただ、ターン回りがまだ全然。江戸川は試運転の時間が短いけれど、チルト2度(江戸川MAX)も考えて調整を頑張ります」と、さらなる足のパワーアップへ向けて気合を入れていた。2日目は3R4枠、9R5枠での登場。どちらのレースもダッシュ枠だけに、チルト角度の発表から要注目となりそうだ。
一般予選スタート組では、大豆生田蒼(埼玉支部28歳)【写真上】が2コースまくりとイン逃げで連勝のスタート。「1マークはだいぶ外したし乗りづらさはあるけれど、出口の足がいいですね」と出足の良さを体感した様子。大豆生田の2日目は12R6枠の1走。この試練の大外枠を上位着順で克服すれば、今節の主役候補の1人になってきそうだ。