レースリポート
平田さやか大外差しで大波乱の優勝 レディースチャンピオンへのラストチケットを手中に 徳山
2023.05.22
モーニングの徳山オールレディース(5月17日~22日開催)が終了した。優勝戦は6号艇の平田さやか(東京38歳)【写真3枚】が6コース差しを決めて大波乱の決着に。2着に2号艇の川野芽唯(福岡)、3着に1号艇の小野生奈(福岡)となり、3連単6-2-1は17万2490円の高配当。104番人気だった。
進入は枠なりの3対3。4カドから今井裕梨がコンマ04のトップスタートを切ったが、寄せて行ってのまくりだったため、イン小野生奈が猛反発。2コース川野芽唯が差したが、もう1人、大外から差した平田さやかがバックストレッチでグイグイと舟足を伸ばし、川野までつかまえて2マーク先マイ。2マーク出口では軽快な足で、川野の差し返しを封じた。
勝った平田は2019年12月の徳山クイーンズクライマックスシリーズ戦と2022年3月の戸田ヴィーナスシリーズに続く通算3回目の優勝。徳山では2回目の優勝となった。平田は優勝インタビューで「本当にびっくり。自分でも信じられない」と驚きつつの笑顔。「ウイニングランをしたのが初めてだったので、うれしかった」と喜びいっぱい。これで8月津のPG1レディースチャンピオンへの優先出場チケットのラスト1枚を獲得した。
さて衝撃的な結末で盛り上がった徳山オールレディースだが、当地では6月にも熱戦必至の大一番が控えている。6月20日から開催される「SG第33回グランドチャンピオン」だ。
徳山の現モーターは3月14日に使用開始されており、もちろん今節使われていたモーターがグラチャンでも使用される。今節の6日間を振り返って、グラチャンで注目されそうなモーターを挙げてみたい。
まずは平田さやかが優勝した12号機だろう。このモーターは今節開始時点で2連対率10.7%というワースト級の数字だったが、平田が乗ると気配が一変し、節間10走で8本の展示1番時計を出す快速パワーを披露。今後一気に注目度を増してきそうだ。
今井裕梨の39号機も快速ぶりが光った。こちらは節間10走で展示1番時計を9本もマーク。韋駄天パワーを武器に予選をトップ通過するなどV争いの中心にいた。
そのほかでは小野生奈が優勝戦1号艇に乗った64号機や、川野芽唯が節間トップタイムを出した37号機、寺田空詩が5コースまくり差しを2本決めた35号機、谷口佳蓮が節間4勝の活躍を見せた46号機などもグラチャンでどんな動きを見せるのか楽しみにしたい。
ただ徳山では次節5月26日の開催から新しいプロペラに交換されるだけに、モーター相場に影響が出る可能性が十分考えられる。グラチャンまでの約1カ月の間もしっかりチェックしておきたいところだ。