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レースリポート

(C)BOATRACE 松尾夏海

ギリギリの状況でも挑戦する松尾夏海がA2ラスト勝負 丸亀

2023.04.30

ゴールデンウイーク戦が本格化しているが、ボートレース丸亀の「安岐真人杯争奪 瀬戸の大魔神大賞」は4日間の短期決戦。きょう30日は終盤3個レース(9~11R)で準優勝戦が行われる。
片岡雅裕・平山智加・近江翔吾が1号艇となるなど好メンバーが顔をそろえているが、香川支部を代表する森高一真は11R3号艇。「初日が一番よかった。調整をやり直す」とコメントしている。
加えて、「4月末は勝率争いもあるから勝負がシビア…」と語っている。弟子の谷口佳蓮など地元丸亀の若手に対し、厳しい勝負の世界で頑張ってほしいという願いが沸いてくるようだった。
森高一真は懐が深く、スケールの大きい人物である。それでいてどこか洒落が利いている。

(C)BOATRACE 松尾夏海

松尾夏海(香川支部31歳)【写真2枚】は、初日にその森高一真と対戦している。
初戦勝利した後の7Rは5号艇。森高一真が6号艇だったこともありコース取りに注目が集まったが、展示も本番も松尾がコースを死守。勝負根性をみせたものの、本番はコンマ28と出遅れ6着敗退。苦杯をなめたのだった。

松尾は「着順はともかく、力強さとか乗り味は全然問題ないんです。むしろいいと思っています。ただ、挑戦してみたいこともあって…」。
こう語ったのは、昨4Rで6着に敗れ準優進出の望みが断たれた後のこと。そのあと参戦する女子レーサー対決(12R一般戦)に向けた取材時だった。
そして松尾は、迷いに迷ったすえ「最初の加速をもう少しよくするため」にプロペラ調整を断行。チャレンジは実を結び1着を取って来期適用勝率を5.41まで上げたのだ。ちなみに、きのう29日時点の級別ボーダーはA1が6.15、A2が5.43付近である。つまり松尾にとって、現B2から来期A2への勝負駆けがきょう30日の丸亀1Rである(下図参照)。

(C)BOATRACE

そんなチャレンジャー松尾夏海に巡ってきたのは「攻める3号艇」。このレースで2着ならば5.44、3着では5.42という計算になる。まさに乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負態勢。午後3時のスタート展示から注目しないわけにはいかない。

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