レースリポート
新ヒロイン誕生 23歳の高憧四季が初優勝! 登録5000番台女子初の快挙 下関ヴィーナス
2023.03.19
ナイターの下関ヴィーナスシリーズ(3月13日~18日開催)が終了した。優勝戦は2号艇の高憧四季(大阪23歳)【写真4枚】が快勝。2コースからコンマ07の好スタートで差しハンドルを決め、デビュー初優勝を手にした。2着には1号艇の落合直子(大阪)、3着には6号艇の津田裕絵(山口)が入り、3連単2-1-6で1万5760円の40番人気決着となっている。
新モーター・新ボートでの開催となった下関ヴィーナスシリーズで新ヒロインが生まれた。今節の高憧四季は2・6・1・1・3・1・転・1・1・1着。2日目にイン逃げ、3日目に4コースまくり、4日目にイン逃げを決めるなど好走を見せて予選を3位で通過し、準優1号艇できっちりイン逃げを決めて自身9回目の優出をマーク。そして優勝戦は落合直子と大阪支部同士の対決となったが、鮮やかな2コース差しで競り勝って頂点へ。2019年5月のデビューから約3年10カ月、通算106本目の1着で初Vを手にした。なお高憧は124期生で登録番号が5088。5000番台の女子レーサーの優勝はこれが初めてとなっている(男子は畑田汰一ら16人)。
高憧はこの活躍で今期勝率も6.60まで大幅アップ。これまでの自己ベストは前期にマークした5.62だが、それを1点近く上回るハイペースで、来期のA1級初昇格がはっきり見えてきた。
成績急上昇の要因のひとつは速攻力の強化だろう。今期のまくり1着本数は2ケタの10本を数え、これは女子では堂々3位タイの成績。まくり屋として名を馳(は)せる堀之内紀代子と高田ひかるに次ぐ数字だ。また内寄りでの安定感も増し、イン1着率は前期が55%だったのに対して今期は71%まで上昇。勝率アップの原動力となっている。
【今期まくり1着本数ベスト10(女子)】
1位 堀之内紀代子 22本
2位 高田 ひかる 21本
3位 高憧 四季 10本
3位 西岡 成美 10本
5位 宇野 弥生 9本
5位 池田 浩美 9本
7位 五反田 忍 8本
8位 小芦 るり華 7本
8位 深尾 巴恵 7本
8位 金田 幸子 7本
高憧の今期残りの出走予定は若松一般戦、住之江オールレディース、平和島ヴィーナスシリーズ、住之江一般戦の4節。A1級への切符をつかむのか注目したい。また次々節には住之江でのオールレディースも控えており、地元凱旋(がいせん)でどんな走りを見せるのか楽しみだ。