レースリポート
経験と集中力で長嶋万記が女子4大競走初V G2蒲郡レディースオールスター
2023.02.27
ボートレース蒲郡の「G2第7回レディースオールスター」(優勝賞金450万円)は26日、激しいバトルを勝ち上がったファイナリスト6人により優勝戦が争われた。最終日も北西からの右横風5メートルでオープニング。夜になっても収まることはなく、優勝戦も同じコンディションで行われた。
スタート展示では、3枠の田口節子がピット離れで遅れ、外から回り込んで3コースに入った。本番レースではピット離れに優劣はなく、折り合いのついた枠なり3対3で大時計の12秒針が動き出した。インの長嶋万記が艇団を引っ張るスタートだったが、最終的には半艇身以内に6艇が並ぶ横一線に近いスリット。2コースから高田ひかるがジワッと伸びて行ったが、インの長嶋もスリットでのリードを生かしてインから先マイ。高田のツケマイ(同体まくり)は流れ、3コースの田口節子、4コースの鎌倉涼がターンマーク際を差し、田口がグイと出て2番手。3番手争いは高田が道中で追い詰めたが、2周2マークでボートが浮いてしまい、鎌倉がリードを確保した。3連単は1-3-4で980円の1番人気。
優勝した長嶋万記(静岡支部41歳)【写真3枚】は「経験値を積んだせいか、緊張は大丈夫でした」と当日のメンタルを明かした。スタートについては「起こした時にちょっと速いなと思ったので少しアジャストしたけれど、大丈夫だなと思って行きました」と振り返った。
女子4大競走での優勝はこれまでに何度もチャンスはあったが、トップゴールを決めたのは初めて。「自分の中では女子のタイトル(レース)という意識ではなく、普通のオール女子戦と思えるようになった」と吐露。「昨年のクイーンズクライマックスの優勝戦で前付けに行って、意識が変わりました。今年はボート100%で行こうと思っています。そう思ってからは、スタートとかいろんなことに今まで以上に集中するようになりました。タイトルはおまけですね」と心境の変化を明かした。
この優勝で通算37V、当地は24場で最多の5Vとなり、地元の浜名湖や大得意だった尼崎よりも多くなった。「相性の良さはガマ(蒲郡)が一番ですね」と満面の笑みで共同会見場を後にした。