レースリポート
G2以上初Vかかる長嶋万記、高田ひかるの先陣争い! 蒲郡レディースオールスター
2023.02.26
ボートレース蒲郡のナイター開催、「G2第7回レディースオールスター」(優勝賞金450万円)は26日、激闘の準優勝戦を勝ち上がった6選手によって優勝戦が行われる。
<蒲郡 最終日 12R 優勝戦>
1枠 長嶋 万記(静岡支部41歳)
2枠 高田ひかる(三重支部28歳)
3枠 田口 節子(岡山支部42歳)
4枠 鎌倉 涼(大阪支部33歳)
5枠 大山 千広(福岡支部27歳)
6枠 宇野 弥生(愛知支部36歳)
5日目を振り返ると、終日北西からの右横風が強く吹き、風速4~6メートルで行われた。決まり手は逃げが最多の6本だったが、まくりも5本と肉薄。差しは1本だった。配当面では、万舟券が5本と水面同様に荒れムード。オープニングレースで川井萌がまくったことから始まり、4Rの宮崎つぐみ、9Rの田口節子、11Rの高田ひかる、12Rの櫻本あゆみが高配当の使者となった。
準優第1弾の9Rは、2コース守屋美穂がまくって行き、インの川野芽唯が抵抗。3コースの田口節子【写真上】が差し抜け、宇野弥生が6コースからまくり差して2着を確保した。1着の田口節子は「準優に入ると予選のようにグイグイ出る感じではなかった。足は上位だと思うけれど、ターンの安心感はあまりなかったです」とターン回りを課題に挙げた。
宇野弥生【写真上】は「4日目後半から初動が良くなったし、準優も合わせられた。足は目立つところはないし、上位まではいかないです」と話した。そして持ち味のスタートについては「4日目から大分見やすくなりました」と準優はコンマ09のトップタイのショットを決めている。
準優第2弾の10Rは長嶋万記【冒頭の写真】がインから押し切り、鎌倉涼が握りマイで優出切符を手にした。長嶋は「進入でエンストして冷静じゃなかったけれど、スタートは入っていた。足は良かったし、伸びも負けないようになってきました」とホッとした表情だった。「2コースでもインでもチャンスのある足です」と、この時点での想定枠番は2だったが、遠藤エミが敗れたことによりファイナルは絶好枠が巡ってきた。
鎌倉涼は「エンジン的には厳しいですし、準優の足も良くなかったです。整備士さんに相談しようかなと思っています」。部品交換と直前気配に注目だ。
最後の準優11Rは、高田ひかる【写真上】が3カドに持ち出して一気にまくった。「私はまくりを期待して選んでもらったので、そのレースができて良かったです」と笑みを浮かべたかと思ったが、感情が込み上げて涙があふれた。落ち着きを取り戻し「このスタイルで選んでもらったので伸びを大事にしながら強気に行きたいと思います」と力強く話した。
最後に優出を決めたのは大山千広。「正直、スタート展示から調整が合っていませんでした。今のは展開が良かっただけです」と振り返った。それでも「優出することができて本当に良かった。奇跡的です。レディースオールスターは(過去の)全部の大会で調子が良くなかったけれど、今回は入院中のたくさんの投票が励みになってうれしかったし、元気な走りだけを見せられたらと思って来ました」と胸の内を明かした。
メンバー中、G1の優勝経験があるのは田口節子で4回(レディースチャンピオン2回、クイーンズクライマックス2回)、大山千広も1回(レディースチャンピオン)勝っている。G2は宇野弥生が2012年大村の男女混合レースで1回勝っている。