中国地区選に参戦中の喜井つかさが男女混合G1で水神祭　児島

児島で開催中の「G1第66回中国地区選手権競走に参戦している喜井つかさ(岡山支部33歳)【写真4枚】が水神祭を飾った。
きょう4日目の第3R、4カドからまくり差しで勝利したのだ。
G1レースには過去5大会出場しているが、それらはすべてレディースチャンピオンのみ。そこで男女混合G1の初勝利を祝う水神祭となった。地元岡山支部選手の総意である。
ただ、異例の事態となった。テレビカメラが間に合わず2回おこなったのである。

しかし、喜井つかさをはじめ岡山支部選手は求めに快く応じてくれた。当たり前のように一緒に喜ぶ姿に、友情と感謝が映り込んでいた。

真冬の冷たい海水に「めっちゃ寒いです…」と言いながら笑顔を絶やさなかった喜井つかさ。「地元で勝利できて本当にうれしいです」という目には涙があふれていた。

この1月、デビュー14年目にして初めてA1に昇格したが、それは真摯にできることを積み重ねてきた結果だった。レースのない日の練習や試運転の数、調整への取り組みなどは見ている者がいてもいなくても変わらない。人に愛されるゆえんのひとつである。

「やっぱりA1をキープしたいです」と目を輝かせる喜井つかさ。その視線は「大きな舞台」に向かっている。かつて「ボートレース王国」といわれた岡山の伝統を継ぐ女流プロは、その人柄もあり、これからも多くの応援を集めることだろう。