レースリポート
個人優勝と団体戦優勝の両立をめざす! 冷静な立ち回りが光る鎌倉涼 芦屋
2023.02.01
ボートレース芦屋で開催中の「第10回ボートレース レディースvsルーキーズバトル」は2日、最終日を迎える。最終12Rは「団体・優勝戦」だ。
ボートレースは「個人戦」を基本とするが、「団体戦」の要素が組み入れられているのがこの大会。個人賞金とは別に、勝利チームの選手全員に10万円の「団体賞」が与えられることになっている。
「女子24名」と「若手男子24名」の対決はポイントで争われる。対象レースの成績を点数化し、相手を上回ればポイントが与えられるのだ。
5日目までのポイント合計はレディース15点に対しルーキーズは25点(下図参照)。断然ルーキーズが有利にみえる。
しかし、最終日にはどんでん返しが待っている。
5日目までは1個レース1ポイントだったが、特別選抜B戦は4ポイント、特別選抜A戦は8ポイント、優勝戦にいたっては12ポイントもつくのだ。
その優勝戦や特別選抜戦は、いずれもレディースが1号艇となったこともあり予断を許さない状況となった。
レースごとの着順点は1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着2点、6着1点。
たとえば1号艇女子がイン逃げを決めた場合、他ふたりの内どちらかが3着までに入ればチームを勝利に導くことができる。優勝戦で鎌倉涼【写真2枚】が逃げ、中田夕貴と西橋奈未のいずれかが3着までに入れば決まりだ。
そのひとり中田夕貴が、自身の優勝と団体優勝を両立できる基本戦法は3コースからの全速外マイ。まくり差しではリスクが大きいとみていいだろう。
また、西橋奈未は十八番のまくり差し。中田夕貴が迷いなく握っていくようであればなおのことチャンスである。
いずれにしても落ち着いて先マイを打つことが鎌倉涼の最大のテーマだが、冷静さで秀でているのは間違いない。その静かな闘志に期待したいものだ。