レースリポート
ナチュラルエイジングの日高逸子が通算2500勝にさらに接近! 戸田
2023.01.29
「たくさんの応援ありがとうございました。お陰様で1着4本取る事が出来て2500勝まで後61勝となりました〜。今年中に達成出来るよう頑張りたいと思っております」(※原文から絵文字だけ省略)
1月23日、日高逸子(61歳)【写真3枚】は自らのSNSにこう記しファンに感謝と決意を表した。
鳴門のオールレディース「第38回渦の女王決定戦競走」で4勝を挙げ、通算1着回数を2439に伸ばした直後のことである。
デビューは1985年5月芦屋。再来年で選手生活満40年となるが、大言壮語なく一歩一歩大記録に向かっている。
レディースチャンピオンは、まだG1 になる前の1989年の第2回大会とG1 になってからの2005年の第18回大会で優勝。プレミアムG1クイーンズクライマックスは2014年の第3回大会を制している。名実ともに女子レーサーの顔である。
アスリートは年齢と戦うことが普通だが、グレートマザーは違う。「アンチエイジング」のスタンスを取らず「ナチュラルエイジング」がそのスタイルだ。
日ごろの生活ぶりや家庭のありようを隠さず出版したり、ファンひとり一人に感謝の気持ちを寄せるなど、ありのままの「人間・日高逸子」であり続けてきた。それが年齢とともに深まり、より「ナチュラルエイジング」になっているのだ。
だからこそ、レースが終われば30以上歳が違う後輩らと和気あいあいの交流が可能なのである。
しかし、それだけでは強くなれない。困難にくじけないのだ。大けがなどに屈せず逆境を跳ね返してきた歴史は、ファンが最もよく知っており活躍を支えてきた。
現在参戦中の戸田一般戦も同様である。
4日間のショートシリーズは30日が最終日。日高逸子は3勝を挙げ、シリーズリーダーとして優勝戦1号艇である。(下図参照)
29日現在の1着回数は2442。遠くを見ず、足元を見つめ競走に臨む時、2443勝と77回目の優勝が「ナチュラル」に手に入ると信じたい戸田最終日だ。