レースリポート
TR2回戦は香川素子、平山智加が反撃決めた さあベスト6入りへ勝負の3回戦 住之江QC
2022.12.30
プレミアムG1「第11回クイーンズクライマックス」(QC、優勝賞金1500万円)は29日、大阪市のボートレース住之江でトライアル2回戦2個レースが行われた。
4日目は気温が上昇し、やや暖かさを感じた。その影響か、選手らはマッチングに微妙なずれが生じて苦労したようだ。トライアル2回戦11Rは、1周2マークで逆転劇が起こった。11Rは3枠堀之内紀代子が大外に出て、12456・3の5対1。1~3コースの3人が仕掛けを決めて、イン長嶋万記が先マイを果たした。しかし、2マークの出口で舟が暴れて失速。そこを香川素子【冒頭の写真】が見逃さず、逆転の差しを決めた。長嶋は無念の2着、3着は田口節子が追い上げて食い込んだ。3連単は2-1-6で5320円の18番人気。
トライアル2回戦12Rは、平山智加【写真下】がしっかり押し切った。進入は枠なりの3対3。4カド中村桃佳が活発な仕掛けを狙ったが、スリット直前でレバーを放ってコンマ01で生き残った。展開はスロー勢が優位となり、平山がイン先制を果たした。守屋美穂はまくり差したが、わずかに届かず2着。中村が3着に入った。3連単は1-3-4で1230円の3番人気。
トライアル2回戦を終えて、得点状況は以下のとおり。
順位 選 手 名 得点
1位 守屋 美穂 18
2位 平山 智加 17
2位 香川 素子 17
4位 平高 奈菜 16
4位 田口 節子 16
6位 遠藤 エミ 14
6位 長嶋 万記 14
8位 細川 裕子 12
9位 中村 桃佳 11
9位 高田 ひかる 11
11位 寺田 千恵 10
12位 堀之内紀代子 8
例年のボーダー21点を考えると、1~2位タイの守屋美穂、平山智加、香川素子の3人はファイナル進出へ完走当確ムード。残る3つの席を巡って、トライアル3回戦は激戦を極める。※(得点の配分は1着から順に10・9・7・6・5・4点)
5日目は、トライアル3回戦が行われる。枠番は選手自身が抽選器を回し、田口節子と平高奈菜が白い玉(1枠)を引き当て、平高は思わずガッツポーズ。11Rと12Rのメンバー、最新の獲得賞金は次のとおり。
<住之江 5日目 11R トライアル3回戦>
1枠 田口 節子(岡山支部) 3923万円
2枠 高田 ひかる(三重支部) 3763万円
3枠 遠藤 エミ(滋賀支部) 7918万円
4枠 細川 裕子(愛知支部) 3460万円
5枠 香川 素子(滋賀支部) 3744万円
6枠 守屋 美穂(岡山支部) 4585万円
遠藤エミ【写真上】がまさかの勝負駆けに燃える。TR2回戦は痛恨の6着大敗で、得点は6位タイ。「神ボート33」の良さを生かすためにも、センターで奮起。1マークは高田ひかるを抑えてのまくり差しで、イン田口節子に迫る。その田口は枠番抽選で1枠をゲットした。大会連覇をめざしてパワフルな行き足、伸びを発揮したい。
<住之江 5日目 12R トライアル3回戦>
1枠 平高 奈菜(香川支部) 4758万円
2枠 平山 智加(香川支部) 3921万円
3枠 中村 桃佳(香川支部) 3631万円
4枠 長嶋 万記(静岡支部) 3268万円
5枠 堀之内紀代子(岡山支部) 2967万円
6枠 寺田 千恵(岡山支部) 3506万円
枠番抽選の妙か、くしくも香川支部の3人が1~3枠を固めた。その中で当確なのは平山智加だけ。イン平高奈菜と、センター中村桃佳は勝負駆けで、1マークは激しく競り合う可能性もある。展開的には4枠長嶋万記【写真上】の差しが不気味でならない。TR2回戦は悔しい2マーク逆転負けを喫したが、道中の追い上げを見る限り、パワーは十分だ。
一方、同時開催のシリーズ戦は、予選が終わり準優進出の18人が決まった。8~10Rで準優勝戦が行われる。逆転の予選トップ通過を決めた大瀧明日香が10R1枠で臨む。2位通過の清水愛海が8R、3位通過の渡邉優美が9Rでそれぞれ1枠から逃げに徹する。