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レースリポート

(C)BOATRACE 寺田千恵

住之江QCトライアル参戦中!「カメラに映るガッツポーズを」寺田千恵

2022.12.29

第11回クイーンズクライマックスのトライアルは、きょう29日が2戦目。優勝戦進出をかけた戦いの正念場である。初日に結果が出せなかったメンバーにとっては取りこぼしが致命的になる一方、上々の滑り出しをしていたとしても、ここでつまずけば一気に厳しくなる。

そうした厳しさを最もよく知っているのがトライアル最年長の寺田千恵【写真2枚】。
1989年デビューの53歳である。
2001年の唐津グランドチャンピオンで女子レーサーとして初のSG優勝戦1号艇(結果は5着)を手にしたほか、2007年と2010年のレディースチャンピオンを制するなど第一線で活躍してきた歴史を有する。通算優勝回数72にのぼる女子第一人者である。

そんな寺田千恵が今年10月、こんなことを話した。
「私、実は優勝ゴールでガッツポーズをしたことがないんです…」。
この時点で優勝回数は71だったが、「途中、頭の中をよぎったことはあるんですが、いくら先頭を走っていても必死ですし、いざゴールの瞬間を迎えるとどうしたらいいのか分からなくなってしまって…」というのだ。

(C)BOATRACE 寺田千恵

「今度優勝したら、その時はしますね!」と約束し結果を出したのが今年11月の常滑オールレディース。4着1本以外は3連対を決め、シリーズリーダーとしてインから逃げている。

そして、ガッツポーズをした。

が、「あとでテレビ中継の録画を見たら映ってないんだよ~」という結果に。
「一度もやっていないからどのタイミングだと映るのか知らないんだもの…」と、苦笑いしたところに懐の深さを感じさせる。洒落っ気もありスケールの大きな人物だ。
そして、「今度こそテレビに映るガッツポーズをします」と約束した。

(C)BOATRACE

きょう住之江のトライアル2戦目は12Rの2号艇(上図参照)。得意とする2コースが想定される。
今年1月からの2コース1着率は37.7%。3連対率にいたっては79.8%に及ぶのだ。信頼に足るデータである。

(C)BOATRACE

そんなクイーンズクライマックス・トライアルの模様はきょうもボートレース公式YouTubeで15時から配信される。注目したい。

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