レースリポート
TR1回戦は平高奈菜、遠藤エミが勝利! 好気配は田口節子・守屋美穂 住之江QC
2022.12.29
プレミアムG1「第11回クイーンズクライマックス」(QC)は28日、大阪市のボートレース住之江で出場12人によるトライアル(TR)1回戦が始まった。
TR1回戦11Rは、平高奈菜【冒頭の写真】がイン先制を果たした。進入は枠なりの3対3。平高はスタート展示でコンマ19、本番もタイミングはコンマ16。やや慎重だったが、残り5艇もスリットではほぼそろった。平高はイン有利に先マイを果たした。2着争いは1マークで4カド中村桃佳が差したが、バック5番手から守屋美穂が猛然と追い上げ、2マークで切り返し気味に先取り。これが見事に決まり、逆転の2着。3着は香川素子が追い上げ、3連単は1-2-3で990円の1番人気となった。
TR1回戦12Rは、遠藤エミ【写真下】が何とか逃げ切った。こちらも進入は枠なりの3対3。伸びに特化する4カド高田ひかる、6コース堀之内紀代子はともに仕掛け切れず。対して、遠藤はコンマ11、2コース田口節子も同10と的確に踏み込んだ。遠藤は伸びる田口を止めつつ、強引に先マイ。1マークはややターンマークに寄り過ぎたものの、回った後の押しが軽快で逃げ切った。2着は田口、3着は平山智加が入り、こちらも3連単は1-2-3で750円の1番人気で決着した。
1回戦を終えて、得点状況は以下のとおり。
順位 選手名 得点
1位 遠藤 エミ 10
1位 平高 奈菜 10
3位 守屋 美穂 9
3位 田口 節子 9
5位 平山 智加 7
5位 香川 素子 7
7位 高田 ひかる 6
7位 細川 裕子 6
9位 寺田 千恵 5
9位 長嶋 万記 5
11位 中村 桃佳 4
11位 堀之内紀代子 4
選考順位の上位選手が順当にポイントを獲得した。過去3年の優勝戦進出ボーダーは21点。今年も、まずはこの数字をめざしてTR突破を図るはず。特に遠藤エミ、平高奈菜は2回戦で3着までに入ると、3回戦を待たずしてファイナル進出へ、当確ランプがともる。
4日目はトライアル2回戦が行われる。枠番は選手自身が抽選器を回す方式で、長嶋万記と平山智加が白い玉(1枠)を引き当て笑顔を見せた。11Rと12Rのメンバー、最新の獲得賞金は次のとおり。
<住之江 4日目 11R トライアル2回戦>
1枠 長嶋 万記(静岡支部)3241万円
2枠 香川 素子(滋賀支部)3710万円
3枠 堀之内紀代子(岡山支部)2955万円
4枠 平高 奈菜(香川支部)4740万円
5枠 高田 ひかる(三重支部)3748万円
6枠 田口 節子(岡山支部)3901万円
ポイントは進入だ。初日は伸び重視の仕上げにした堀之内紀代子が、2回戦は3枠。今度こそ伸びを生かすレースと読めば、3カドも考えられる。12・3456か、高田ひかるとともにダッシュ勝負の1246・35や、124・563か…。非常に難しい。ただ、1回戦のパワーを見る限り、田口節子【写真上】の動きが最も光った。6枠でコース取りが流動的だが、強気の攻めが楽しみだ。
<住之江 4日目 12R トライアル2回戦>
1枠 平山 智加(香川支部)3887万円
2枠 寺田 千恵(岡山支部)3491万円
3枠 守屋 美穂(岡山支部)4558万円
4枠 中村 桃佳(香川支部)3610万円
5枠 細川 裕子(愛知支部)3442万円
6枠 遠藤 エミ(滋賀支部)7905万円
ここも岡山勢が怖い。良機の寺田千恵はもちろん、1回戦で平高奈菜を追いつめた守屋美穂【写真上】の気配は力強かった。あの足で3枠=センター戦が濃厚なら、果敢にまくり切るシーンは十分にありそう。その外から展開をとらえる中村桃佳や、大外の遠藤エミもシビアに追い上げてくる。
また、同時開催のシリーズ戦は3日目が終了。清水愛海(山口支部23歳)がオール3連対を守って得点率トップ。ただ、2位タイの清埜翔子、大瀧明日香は実戦足が強烈で、予選トップ通過争いは、かなりもつれそうだ。