レースリポート
女子ベスト12の究極勝負開始! 遠藤エミに「神ボート33」 PG1住之江クイーンズクライマックス
2022.12.28
2022年女子ボート界のラスト勝負、プレミアムG1「第11回クイーンズクライマックス」(優勝賞金1500万円)が、28日から大阪市のボートレース住之江で開幕する。
27日の朝、ピット内で出場12人【冒頭の写真】のモーター、ボート抽選が行われた。選考順位(11月27日時点の賞金順位)トップの遠藤エミ【写真下】から始まり、各選手らの明暗が分かれた。モーターの抽選結果は次のとおり。
選考 選 手 名 モーター 2連対率
1位 遠藤 エミ 24号機 40.1% ※★ボート33
2位 平高 奈菜 32号機 44.5%
3位 守屋 美穂 34号機 39.2%
4位 田口 節子 10号機 41.2%
5位 平山 智加 30号機 43.4%
6位 香川 素子★68号機 50.3%
7位 中村 桃佳 18号機 39.2%
8位 高田 ひかる 76号機 40.0%
9位 寺田 千恵★62号機 42.7%
10位 細川 裕子 35号機 40.3%
11位 長嶋 万記★11号機 42.1%
12位 堀之内紀代子 25号機 39.4%
★印は好素性
住之江のモーターは3月から使い始め、約9カ月が経過した。好素性の62号機は寺田千恵【写真上】、11号機は長嶋万記【写真下】と、選考順位の後半だった選手がゲットした。また、唯一の2連対率50%超えとなる68号機は、今年のレディースチャンピオン覇者の香川素子が手にした。
また、住之江に関しては「神ボート」が存在する。33番は2連対率51.8%を誇り、5優出4優勝。乗り手、モーターを問わず、抜群のレース足に仕上がる。そんな良艇を、選考順位トップの遠藤エミがゲットしたのだ。モーター実績よりも、この神ボートの存在が大きい。トライアル前検日の27日は、各選手らが試運転を繰り返し行い、スタート練習は各レースごとに分かれて臨んだ。
3日目は、いよいよトライアル1回戦が行われる。11Rと12Rのメンバー、最新の獲得賞金は次のとおり。
<住之江 3日目 11R トライアル1回戦>
1枠 平高 奈菜(香川支部)4705万円
2枠 守屋 美穂(岡山支部)4530万円
3枠 香川 素子(滋賀支部)3687万円
4枠 中村 桃佳(香川支部)3595万円
5枠 細川 裕子(愛知支部)3423万円
6枠 長嶋 万記(静岡支部)3225万円
選考2位の平高奈菜が1枠に構える。今年はSGオールスターの優出をはじめ、G1戦線などで賞金を加算した。昨年大会(優勝戦1枠で3着)に続いて、今年も1回戦は1枠からスタート。あとはインの仕掛けに集中して押し切りそう。ほかでは、11号機を手にした長嶋万記が楽しみ。6枠で大外濃厚だが、良機を生かして上位へ食い込む。
<住之江 3日目 12R トライアル1回戦>
1枠 遠藤 エミ(滋賀支部)7870万円
2枠 田口 節子(岡山支部)3873万円
3枠 平山 智加(香川支部)3864万円
4枠 高田 ひかる(三重支部)3728万円
5枠 寺田 千恵(岡山支部)3475万円
6枠 堀之内紀代子(岡山支部)2940万円
遠藤エミが逃げに徹する。先日のSGグランプリは無念のトライアル1stで脱落したが、気持ちを切り替えて女子No.1への戦いに挑む。「神ボート33」の後押しを生かし、インから先手を打つ。問題はダッシュ勢の動向だ。4枠高田ひかる、6枠堀之内紀代子は、ともにチルトを跳ねて伸び重視のセッティングで臨むはず。ともに攻撃タイプで、1マークは競り合う可能性がある。62号機が魅力の5枠寺田千恵は、そんな両者の攻めを見ながら、1マークは冷静ハンドルで浮上をうかがう。
なお、同時開催のシリーズ戦は、初出場の清水愛海がオール2連対と快調。また、宇野弥生、大瀧明日香の愛知コンビが2日目連勝で躍進した。