レースリポート
師走オールレディースは波乱が定番!? 小芦るり華らの初Vも 芦屋オールレディース
2022.12.03
芦屋オールレディース(12月1日~6日開催)は3日に、3日目が終了した。渡邉優美(福岡)が1・1・1・4・1・1着で予選首位に浮上。予選2位に大橋栄里佳(福岡)、予選3位に川野芽唯(福岡)がつけている。
さてシリーズ前半戦を終えた芦屋オールレディースだが、ここまで目立っているのは女子賞金ランキング上位勢の苦戦だ。今節は住之江クイーンズクライマックスへの出場を決めた選手のなかから香川素子、堀之内紀代子、細川裕子、遠藤エミ【写真下】が参戦中。この4人がV争いを引っ張ると予想されたが、香川が予選6位、遠藤が予選8位、細川が予選12位、堀之内が予選13位といまひとつ波に乗り切れていない。
ただ、この展開も実は予想可能だったかもしれない。というのも最近5年間で「12月」に開催されたオールレディースの結果を見ると以下のとおりになる。
2017年 桐生 大瀧明日香
2017年 児島 中村 桃佳
2018年 戸田 金田 幸子
2019年 唐津 松本 晶恵★
2020年 住之江 出口舞有子
2021年 丸亀 香川 素子
(※ ★は同年クイーンズクライマックス出場選手)
最近5年間で12月開催のオールレディースは6節あるが、その年のクイーンズクライマックス出場組が優勝したケースは2019年唐津オールレディースの松本晶恵の1件だけしかない。2018年12月の戸田オールレディースでは金田幸子が約3年8カ月ぶりの優勝を飾ったり、2020年12月の住之江オールレディースでは出口舞有子がデビュー初Vを飾ったりと予想外の展開が続出。さかのぼれば2014年12月の唐津オールレディースでは櫻本あゆみが10連勝パーフェクトVでのデビュー初優勝という衝撃的な節もあった。師走のオールレディースは荒れるのだ。
今節もプレミアムG1クイーンズクライマックス出場ができなかった渡邉優美、川野芽唯、日高逸子らがV争いを引っ張る展開に。また予選トップ10には大橋栄里佳、大橋由珠、高田綾、小芦るり華【冒頭の写真】といったまだV歴のない選手も並んでおり、デビュー初優勝が生まれても不思議ではなさそうだ。