レースリポート
丸亀のG1京極賞、12日に開幕! 女子賞金ランキング3位の守屋美穂が健闘誓う
2022.11.10
ボートレース丸亀のG1京極賞開設70周年記念競走が12日に開幕する。
参戦52選手中、女子は平山智加・守屋美穂・平高奈菜の3名である
11月9日現在、今年の女子戦に限った勝率と、女子賞金ランキングトップ3は次のとおりだ。
(女子戦に限った勝率トップ3)
1位 田口節子 8.03
2位 大山千広 7.82 (負傷欠場中)
3位 守屋美穂 7.76
(女子賞金ランキングトップ3)
1位 遠藤エミ 約7359万円
2位 平高奈菜 約4315万円
3位 守屋美穂 約3806万円
両方に名を連ねている守屋美穂【写真2枚】は、今年5月に開催された宮島オールスターのドリームメンバー。毒島誠・西山貴浩に次ぐファン投票3位で大舞台に立っている
その人気の秘密はどこにあるか…、考えてみたい。
第一は、「見ていてください」に象徴される人間性である。
「応援してください、は何だかおこがましい気がして…」という気持ちから考えられたのがこのキャッチフレーズ。ファンにリクエストできることを真摯に突きつめた結果だ。
自力と他力が交錯する勝負の世界に身を置きつつ、最善を尽くす「プロセスへの決意表明」である。
ゆえに、勝って喜び、敗れて悲嘆にくれるようなところがない。
3着ゴールに「よく戦えたと思います」と語ったかと思えば、勝者インタビューで「もっとレースがうまくなりたいです」と顔を曇らせたことが幾度もある。
その勝負哲学にファンは共鳴するのだ。
さらに、少女のような感受性がある。
言動にピュアなハートが映り込んでおり、ファンはそのハートを感じ取っている。
レースだけでなく、ファンサービスにもテキトーなところがないのだ。
こんなことがあった。
守屋美穂のオリジナルTシャツをグッズとして製作するにあたり、当然本人に許諾を得るのだが、そのイラスト(上図)を見た瞬間、守屋美穂は飛び上がって喜んだのである。「うれしい~」の声はまさに少女そのものであった。
居合わせたデザイナーも「よかった…」と感激を口にしている。
こうして共感の輪が広がっていくのだ。
これまで幾度も記念(G1以上)Vのチャンスがありながらも結果を残せていないが、こうした姿勢がある限りファンの声援がやむことはないだろう。
12日開幕の丸亀・京極賞で、そのプロセスと結果の両方を享受できれば、これほどファン冥利に尽きることはない。