レースリポート
戸敷晃美が3カドまくりでデビュー初優出初V達成! 常滑ヴィーナス
2022.09.17
常滑ヴィーナスシリーズ(9月12日~17日開催)が終了した。優勝戦は3号艇の戸敷晃美(福岡支部26歳)【冒頭の写真】が快勝。3カドからコンマ05の好スタートを決めてまくり切った。2着には4号艇の鎌倉涼(大阪)が入線。1号艇の川野芽唯(福岡)は3着に終わり、3連単3-4-1で8950円の29番人気決着となっている。
今節の戸敷は1・2・1・3・6・2・4・1・1着。2連対率3位の好モーター6号機を引き当てると、初日に4コースまくり差し、2日目に4コースまくりを決めるなどシリーズ序盤から軽快な走りを連発。3日目3Rでは3コースからコンマ00のヒヤリとするスタートで生き残る運も味方につけ、予選を11位で通過した。そして準優では4カドからコンマ08でまくりを決めてデビュー初優出を果たすと、優勝戦でも3カドからコンマ05でまくって頂点へ。デビュー通算65本目の1着が初優勝のVゴールとなった。ちなみに今節4勝はいずれも"カド戦"。伸び足を生かした走りが印象的だった。
戸敷は2016年5月デビューの118期生。デビュー期にいきなりF2をしてしまうなど新人時代は事故点に悩まされ、初1着(2018年8月の福岡戦)を飾るまで約2年3カ月の時間を要した。その後は順調に成績を上げてきたが、2020年前期級別審査期間にF3をするなど再び事故点に苦しむことに。2020年9月からは産休に入った。
そして約1年5カ月間の長期欠場を経て今年2月にカムバックし、復帰10節目となった常滑ヴィーナスシリーズでデビュー初優出初Vの大躍進。復帰後は持ち前のキレ味鋭い走りに磨きがかかったのと同時に、10節走って事故点ゼロと安定感が増している。
戸敷はこの活躍で今期勝率が6.02までアップ。今期出走回数がまだ59走しかないためA級初昇格は厳しそうな状況だが、今後ますます注目度を上げてくることは間違いないだろう。福岡支部から現れた26歳のニューヒロインが、これからどんな飛躍を見せるのか楽しみだ。