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レースリポート

(C)BOATRACE 川井萌

5月以降急上昇の静岡20歳 川井萌が初優出目指す!

2022.08.14

お盆レースも終盤に入りつつあるが、さまざまな趣向が凝らされている。
たとえば開催期間。
ボートレース津では「中京スポーツ納涼しぶき杯争奪戦」が8月5日から8日の4日間で開催された。異例の短期決戦であった(優勝は新田雄史)。

そして、その後に実施されているのが「G3津オールレディース 上富良野交流25周年記念」。お盆にふたつの注目シリーズが用意された格好だ。

そのG3オールレディースはあす15日が5日目。終盤3個レースで準優勝戦が行われる(下図参照)。

(C)BOATRACE

準優10Rは三つ巴の様相。
スタート力を駆使し攻めのレースをみせている岸恵子(1号艇)をはじめ、舟足上位の藤原菜希(2号艇)にフライング持ちを感じさせない落合直子(3号艇)の3人である。

とりわけ藤原菜希は「ターンの途中からの加速力があって行き足バツグンです」と語っている。ハンドル操作にボートが鋭く反応するだけに、差し抜けの可能性もある。

(C)BOATRACE

続く準優11Rは堀之内紀代子の相手探しとみる向きも多いだろう。
この大会の2日目に選手通算1000勝を挙げ勢いに乗ると、4日目はゼロ台スタート連発で連勝。リズムに乗っている。
さらに5月以降の勝率を6.95まで上げ、自身最高勝率を手にする勢いである。
1000勝クリアを機に、さらなる高みをめざして突っ走りそうだ。

相手筆頭は出足のいい地元の加藤綾だが、カド想定の後藤美翼のレース内容がいいだけに一発もありうる。波乱の展開はアウト勢にまで波及するかもしれない。

(C)BOATRACE

そして準優最終12Rの主軸はオール2連対でシリーズ5勝、4連勝中の中里優子(1号艇)だ。むろん優勝候補筆頭である。

対抗格はベテランの中谷朋子と地元の高田ひかるだが、レースにアクセントを加えそうなのが中川りな。4日目も4コースからまくり差しを決めている。スタート展示に注目したい。

(C)BOATRACE 川井萌

そして、大いに気になるのが127期の川井萌(静岡支部20歳)。初優出がかかるが、この活躍は決して偶然ではない。
今年5月の戸田で3勝したが、それ以来、浜名湖・びわこ・宮島・浜名湖・平和島で、それぞれ2勝以上しているのだ。
今大会はまだ1着こそないもののレース内容はいい。
20歳の勢いと可能性に期待するのも一興。ボートレースの醍醐味(だいごみ)である。

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