レースリポート
宮島オールスター5日目 實森美祐ら出場し終盤に準優勝戦!
2022.05.28
宮島のSG第49回ボートレースオールスターは28日が5日目。終盤3個レースが準優勝戦である。
今大会、ここまでSG水神祭は3人。初日の高田ひかるに、2日目の倉持莉々、そしてきのう4日目、27日の實森美祐【写真上と下】である。
「みんなが水神祭をしているので焦っていた…」というが、6Rでイン逃げに成功すると11Rは4カドからまくり一撃。なんとSGで連勝を果たしたのだ。
「モーターのおかげです」と言うとおり確かに53号機の威力は驚異的だが、機力だけで勝てるような相手ではない。賞賛されてしかるべきである。
井上忠政や黒野元基などの男子精鋭のほか、勢いのある土屋南など119期は元気のある若者が多い。
その中にあって、未だ優勝歴のない實森美祐がトップルーキーに選出されたのが今年。
本人が感じたプレッシャーも大きかったようだ。
広島県福山市初の女性レーサーは、「男女が同じ舞台で戦える」のが魅力と、この世界に飛びび込んできた。「がんばれば、がんばるほど結果につなげられる」とも語る。
穏やかで淡々とした表情の中に熱きハートが宿っているのはレースを見れば明らか。ファンが「豪快なところがいい!」と信任を寄せる精神的背景だ。
調整力・レース構想力・判断の厳しさ・思い切りのよさ・瞬時の対応力が総合開花し、それまでのB1から、今期いきなりA1に昇格してきた。
G1初参戦となった今年1月の芦屋周年記念で男子記念常連を相手に水神祭を飾ったが、今節は初SGで2勝。きょう28日の11R準優勝戦に5号艇で進出を決めている。
攻めるレースにうってつけの枠番といっていい。
また、予選トップ通過は愛知の磯部誠【写真上】。
「舟足は普通レベルですが、レースできるしスタートも決めやすくなっています」とSG初Vに向け、最低限の条件はそろっている。
2月に常滑の東海ダービーを制している愛知の若武者がSG初優出に挑むのが12Rだ。
そんな熾烈な戦いを伝えるボートレース公式YouTubeはきょうも14時から配信される。
ゲストは広島東洋カープで22年間投手として活躍。沢村賞や最優秀防御率・最優秀救援投手のタイトルなどを獲得し広島優勝の原動力でもあった大野豊さんだ。
実直でいたわりのある雰囲気な人格者がどんな解説で舟券ストライクを投げるのか…、注目したい。