レースリポート
前田紗希が5コースまくり差しでデビュー初V 江戸川ヴィーナスシリーズ
2022.05.16
江戸川ヴィーナスシリーズ(5月11日~16日開催)が終了した。16日、12Rの優勝戦は向かい風5メートル、波高15センチのコンディションで安定板使用の2周戦で行われ、5号艇の前田紗希(埼玉)【冒頭の写真】が快勝した。
4号艇の清水沙樹(東京)がチルト2度で鋭い伸び足を見せて4カドからまくって攻めると、5コースの前田紗希が展開を突いてまくり差しを決めた。2着には1号艇の谷川里江(愛知)、3着には3号艇の倉持莉々(東京)が入り、3連単5-1-3で2万6140円の高配当決着となっている。
今節の前田は1・3・1・2・2・2・4・3・1着。初日に2コースまくり、2日目にイン逃げを決めるなど序盤から軽快な走りを見せて予選3位に入り、準優2号艇で3着に食い込んで自身6回目の優出切符を獲得。そして優勝戦で得意のまくり差しを決め、2014年11月のデビューから約7年半で初優勝を手にした。115期では仲谷颯仁や関浩哉らに続いて12人目、115期女子では前原哉に続いて2人目の優勝経験者となっている。
前田は7月から適用の来期勝率で5.89をマークし、A2級初昇格を決めるなど近況成績急上昇中。新期に切り替わった初戦でいきなり優勝を飾る幸先良い滑り出しを見せただけに、今期はA1級初昇格が明確な目標となってきそうなシーズンだ。
また前田は今節の活躍により、丸亀レディースチャンピオンの選考勝率が今節開始前の5.64から5.76まで大幅にアップ。選考期間(2021年6月1日~2022年5月31日)内の出走予定は次節の戸田一般戦(5月26日~30日開催)の1節だけとなっており、出場ボーダー(現在5.45あたり)を上回ってG1初出場の切符を手にする可能性がかなり高くなってきた。
さらに多摩川ヤングダービーの選考勝率も5.87まで上がって55位あたりまで上昇。選考締切は6月末となっており、残り1カ月半で勝負駆けになりそうだ。