レースリポート
柴田百恵と来田衣織の121期勢 過去失敗あった戸田克服の連勝発進 ヴィーナスシリーズ
2022.02.28
戸田ヴィーナスシリーズ(2月28日~3月5日開催)が開幕した。初日メーンカードの12R「ウインク選抜」は4号艇の谷川里江(愛知)が快勝。4コースからコンマ10の好スタートでまくりを決めた。2着には1号艇の山川美由紀(香川)、3着には5号艇の角ひとみ(広島)が入り、3連単は4-1-5で8380円の中穴決着となっている。
さて激戦の幕を開けた戸田ヴィーナスシリーズだが、初日に目立ったのは121期勢。柴田百恵(静岡)【冒頭の写真】と来田衣織(兵庫)【写真下】だ。
柴田は4Rで3コースまくり、10Rで5コースまくり差しを決めて2連勝をマーク。これがデビュー通算26・27勝目で、5コースは通算132走目での初1着だった。
柴田は2017年にデビューしてから順調に成長を続けていたが、昨年8月に立て続けに2本のフライングを切って自身初のF2となり、選手生活で初めてともいえるような大きな壁にぶつかることに。90日間のF休みを経て昨年12月に復帰したが、以降6節走って1着1本と低迷。この6節で50走して6番手スタートが19本もあるなど、F2で負った心の傷がスタートに如実に表れていた。
しかし今節は初日から持ち前の思い切った走りを連発。昨年8月に1本目のFを切った同じ戸田水面で、復調のきっかけをつかもうとしている。2日目以降もどんな走りを見せるのか楽しみだ。
来田は5Rでイン逃げ、9Rで3コースまくりを決めて初日2連勝。これがデビュー通算44・45勝目で、1日2勝を挙げたのは自身2回目だ。
ちなみに前回1日2勝をマークしたのは2020年11月、ほかならぬ戸田ヴィーナスシリーズだった。あのときは2日目まで2・1・1着で予選2位につける快走を見せたが、3日目に不良航法で減点10を喫したのが響いて予選33位で敗退。悔しい思いを味わっている。今節はそのときの借りを返し、自身9回目の準優出とデビュー初優出を目指す一節にしたい。