レースリポート
【PICKUP!G2レディースオールスター出場 群馬支部レーサー】山坂越える迫力戦の櫻本あゆみ
2022.02.21
「第6回G2レディースオールスター」があす22日、開幕する。
現在登録されているレーサー1593名のうち、女子は241名。戦いの舞台ボートレース桐生には、ファンから選ばれた49名と委員会推薦3名の計52選手が集結する。
「美しさ」「可愛らしさ」「丁寧さ」「怠りのない準備」「ファンへのアピール」「水上で魅せる闘志」…など多彩な女子レースには「驚き」「発見」「感動」がある。
また、優勝者にはレディースチャンピオン(その年の8月開催)の優先出場権が与えられることもあり注目されるが、近況そのレディースチャンピオンで2回優出しているのが櫻本あゆみ(群馬支部34歳)【写真3枚とも】である。
2020年の多摩川は優勝戦4着(優勝は平山智加)
2021年の浜名湖は優勝戦2着(優勝は遠藤エミ)
両大会を通じファイナリストになったのはたった1人だ。
2007年11月のデビュー以来、初勝利に約9カ月を要するなど試練も経験したが、攻めるレースは変わらなかった。積極的なレースが持ち味である。
初優勝は2014年12月の唐津オールレディース。それも、女子レーサーとしては初のパーフェクト初Vを飾っている。このシリーズはコンマ09平均でスリットを駆け抜け、ライバルをなぎ倒した。
以降、山坂はあったものの迫力あるレースを見せてきた櫻本あゆみ。
2020年後期から今期まで4期連続でA級(現在A1)をキープしている。
確かな実力を感じさせるが、その背景にはさまざまな挑戦的行動がある。
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」という戒めの実践だ。
競輪選手だった父の勧めでボートレーサーを目指したアスリートは長畑友輔と結婚(2015年2月)し子宝にも恵まれている。
「家にいない分、家族の時間を大切にしたい…」とかつて語ったことがあるように、自らに与えられている環境に感謝を携えていく女性でもある。
2022年は、1月の若松一般戦(1月12日~16日)しか走っていないが、仕掛けどころをふまえた攻撃力があれば問題ないだろう。
知り尽くした地元桐生の水面を舞台に、ファンへの感謝をレースで捧げるはずだ。